井口さん:いえいえ、そんなことはなくて。前回もアロマとお香の共通点や違いについて、少しお話させていただきましたが、もうひとつ大きな違いがあって、その違いがまさにはまじさんがつけられた名前に表われていたので、びっくりしました。というのも、同じ香りを楽しむものでも、アロマはぐっと自分の中に香りや効能を取り込むというか満たしていくようなイメージですが、お香は反対で、香ったらそれを吐き出し、開放していくものなんです。

はまじ:あら! 私ったら、また鋭い一面出しちゃいました(笑)!? というのは冗談ですが、調合した香りを感じていたら、すっと心が軽くなるような気がしたので、この名前にしました。でも、同じような香料を使った香りでも、そんなところにも違いがあったんですね。もちろん香りを使う・使わないということもありますし、お香なのかアロマなのかなども、そのときどきの気持ちや求めていることことを考えて、選べるといいですね。

井口さん:そうですね。どんな香りであっても人によって好みもありますし、体調によって感じ方が変わることもあります。頭のどこかでそのことを忘れずに楽しめるといいですね。

ツバメ、金魚、松などの形の「印香」。右上に香りの名前、左下に調合した作者の名前を書く。平安時代から続く「香」の世界では、女性はひらがなで、男性は漢字で自身の名前を書くのが習わし。

「Juttoku.」では誰でもお香作りを体験することができます。今回の取材では、お香作りのみを体験しましたが、実際のワークショップでは、お香作りに合わせて調合した香料で「香袋」も作ることができます。詳しい方法はこちらから。

 


はまじ着用衣装:ブラウス¥23100/プルミエアロンディスモン デニムパンツ¥24200/レッドカード トーキョー(ゲストリスト) その他/スタイリスト私物 

お問い合わせ先/
ゲストリスト tel. 03-6869-6670
プルミエ アロンディスモン tel. 03-6861-1371


撮影/田中駿伍(Maettico)
スタイリング/福田麻琴
ヘア&メイク/横谷百栄(FIX-UP)
構成・文/幸山梨奈
 


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