SNSを駆使。幅広い年代から絶大な支持を得る「駆け込み寺」


皆さんは「駆け込み寺」というと、どのようなものを想像しますか? ちなみに筆者は、夫のDVに悩まされる女性や親から虐待を受けている子どもなど、壮絶な体験をしている社会的弱者が逃げ込む場所という認識でしたが、実際はもっと幅広く、いろんな人の相談に乗っているお寺もあるようです。

その一つが、兵庫県姫路市で創建300余年の伝統を誇る尼寺・不徹寺。現在の住職である松山照紀さんは、SNSでも情報発信を行い、若者から高齢者までの幅広い年代から「庵主さん」と親しまれて絶大な支持を得ています。

今回は、新聞等メディアで話題の著書『駆け込み寺の庵主さん 心のモヤモヤ「供養」します』(双葉社)を基に、庵主さんに不徹寺でのお悩み相談の様子をお聞きしました!

撮影/花井知之

松山照紀(まつやま しょうき)さん
臨済宗妙心寺派・松壽山不徹寺住職。1962年、福岡県筑紫野市生まれ。霊峰・宝満山の麓でのびのび育つ。大学生だった20歳の時、予期せぬ妊娠。同級生と学生結婚するも、離婚してシングルマザーに。手に職をつけるべく看護師を志す。マザー・テレサの慈善施設でのボランティア、みずからの大病を経て、ナースとして終末期を見つめる。医療の限界や迷いを感じていた37歳の時、座禅と出会い、48歳で出家。厳しい尼僧修行を経て、2016年より、兵庫県姫路の地で創建300余年・代々女性によって受け継がれる不徹寺の庵主となる。「すべての女性の駆け込み寺」を目指して日夜、無料の電話相談や疲れた心がホッと和める懐石料理・お香教室を監修するなど、さまざまなイベントに取り組んでいる。

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