質問④ あなたが「わがままになれる」のは、だれの前ですか?

 

人生のなかでは、さまざまな「役割」を同時に担いながら生きています。とくに大人になって仕事の役割とプライベートの役割を両立させ、それぞれの責任を果たそうとしていくと、そこには「わがまま」が入る余地はないかもしれません。

 

ここで言う「わがまま」とは、他人の都合や周囲の事情を考えずに、自分勝手に振る舞うということではなく、「自分の本音」「ありのままの自分」を指しています。

自分の本音が言えない状況が続くと、だれしも生きづらくなるものです。自分の意志が何なのかすらわからなくなってしまうこともあるでしょう。

あなたには、弱音を吐いたり、甘えられたり、愚痴を聞いてくれる相手はいるでしょうか?

そうした相手は、あなたが心を許している人でしょう。心を許している人とは、「心が緊張することなく打ち解けられる」人のこと。余計な気を使ったりすることなく、あなたが自然体でいられる人です。あなたの「よき理解者」とも言えます。

本音は、だれに対してでも言えるわけではなく、信頼できる人にしか言えません。

人は、だれでも自分の理解者を求めているもの。自分を深く理解してくれて、心を許せる存在を探しています。そうした人の前では、社会的な仮面をはずして心からリラックスできるはずです。

素の自分を受け入れてくれる相手は、もっとも安心できる尊い存在と言えるかもしれません。

もし、あなたにわがままを言える相手がいるならば、その人は素のあなたに戻れる港のような人です。大切にしてください。