40代以上の婚活は、一体何をすればいいのか。そもそも需要があるのか。悩んでいる人は実は多いと聞きます。そんな中、結婚相談所「マリーミー」代表の植草美幸さんが講談社から『ワガママな女におなりなさい』という婚活指南本を出版したと聞き、アラフォー以上の婚活最前線についてインタビューを企画。

今回は講談社『With Class』の恋愛相談コラム「教えて! バツイチ先生」中の人、ライター・さかいもゆるが、40代からの婚活のリアルと結婚するためのアドバイスを根掘り葉掘り聞きました。

 


そもそも、40代以上の女性に「結婚のメリット」はある?


私、さかいもゆるはアラフィフバツイチ。「みんな、私みたいなバツイチになるなよ!」との思いを込めて、「教えて! バツイチ先生」という恋愛お悩み相談コラムを執筆しています。そこで寄せられるお悩みの6割以上が、40代の婚活&恋愛相談。そう、婚活の年齢層って上がっているんです。

恋愛は直感派のさかいが、今回は「バツイチ先生」として、結婚相談所での婚活について知りたい疑問をぶつけて来たわよ! いつもは恋愛アドバイスする側のバツイチ先生がアラフィフシングル代表として、婚活のプロである植草さんに自分の恋愛相談もしちゃいました。

 

バツイチ先生(以下×)――mi-molletは40代以上の女性読者もたくさんいらっしゃいますが、40代になると自分のライフスタイルや経済的基盤も既に出来上がっている人も多い。最近では芸能人の不倫報道も相次いでいるし、正直、子どもを持つこと以外に結婚するメリットがわからないという意見も聞きます。こんな時代に、そもそも結婚って何のためにするのでしょう? 

植草美幸さん(以下、植草)――人生100年の時代に、20代、30代で一度結婚して出産して家族を作るっていうのもひとつだけど、40代、50代で結婚するのもアリ。人って、結婚しても40代、50代になったときにまた環境が変わるんですよ。だから子育てが終わってからとか、未婚だったけど環境が変わってからの結婚って、若いときの結婚とはまた別物だと思いますよ。ーーというのがまずひとつ。

そして結婚のメリットというか意義って、「楽になること」。恋人はあくまで恋人だけど、そうじゃなくて、“家族”になる。いちばんの味方が家族としてそばにいてくれることで、今のひとりぼっちで生きてるよりも、楽になることも多いんですよ。味方だから。たとえば仕事で嫌なことがあって家に帰ったとき。ひとりだったらどんどん落ち込んでしまうけど、家の中に自分を励ましてくれたり慰めたりしてくれる人がいると、心が軽くなりますよね。あとは、他人の意見や物の見方が入ってくることで、タフになりますよね。

×――たしかに、みんな高齢化していくと、だんだん注意してくれる人が減りますよね。家族が居ると、味方になってくれるだけでなく、「それはヤバいよ」とか、耳の痛いことも言ってくれる。それはすごく大きい気がします。

植草――結婚によって、人間力はアップします。経験値が上がり、ひとりでは得られないような経験を得られる。ゴルフばかりしてる男性が、奥さんの趣味の手芸のために週末に生地屋さんに連れて行かれて可愛いレースやボタンを見て、「こんな世界があるんだ、面白そうだな」と発見したりして。そんな風に、自分ひとりの狭い世界が広がって、思いもしない知識が増えていく。人生により彩りを持たせられるのが、結婚なんです