コロナ禍で二十歳に。お仕事の打ち上げで、お酒を飲んだことがまだないんです


——永野さんにも、杏子のようにリベンジしたいことはありますか?

永野:私は中型バイクの免許を持っていて、次のステップとして大型免許取得を目指して講習を受けたことがあるんですよ。でも、倒れた車体を持ち上げる練習をしてみたら、重すぎてできなくて……。「まだ私には早かったかな」と、諦めてしまったんです。だから、いつか筋トレに励んで再チャレンジしたいですね。ハーレーダビットソンみたいなバイクを運転することが理想ですが、まずは心配性の事務所マネージャーさんを説得することから始めたいと思います(笑)。

 

——仕事においても、駆け出しの頃だったら諦めていたようなことが、今はやれるようになっているのでは?

永野:仕事でリベンジしたいこと……今はパッと思い浮かばないですね。でも10代の頃よりも余裕を持って仕事に挑めるようになってきているので、これからは以前だったら躊躇していたことも前向きに楽しめるようになるのかなと思います。それこそ最近はコロナ禍の規制が緩和されて、この約3年間でできなかったことが実現しやすくなっているので、私も先日、旅番組でハワイに行かせていただきました。最高に楽しかったです!

 

——今は世界中の人たちがコロナへのリベンジに燃えていますよね。

永野:私は二十歳になってからすぐにステイホーム期間に入ってしまったので、実はこれまでドラマや映画の打ち上げでチームの皆さんと一緒にお酒を飲んだことがないんですよ。明け方までみんなで撮影して、そのまま飲みに行ってお互いの頑張りを労ったりして……今後はそういう経験ができると思うとワクワクしますし、どんなにハードな撮影も乗り越えられそうですよね。そう考えると、人生の全盛期はまだまだこれからなんじゃないかと思えます。

——そもそも、バラエティ番組で見かける永野さんはいつもハッピーなオーラが漂っています。他者に対する負の感情を引きずるタイプではないように見えます。

永野:自分でもそう思います。

——とはいえ誰しもネガティブになってしまう日があると思うのですが、永野さんはどんな方法でリフレッシュしていますか?

永野:ネガティブな感情も、自分の大事な感情のひとつなので、無理に忘れようとすることはありません。むしろ、家の中で一人で引きずっている自分を肯定してあげたいと思っています。落ち込んだり、悲しくなったりしても、それを乗り越えることができたら、次の日から同じ痛みを感じている人に寄り添うことができるようになるかもしれないですよね。

INFORMATION
Netflixシリーズ「御手洗家、炎上する」

 

作家・藤沢もやしが手掛けた人気コミックを映像化。代々病院を経営する裕福な一家・御手洗家に、主人公の村田杏子(永野芽郁)が家事代行として潜入し、13年前に起こった悲劇の復讐を果たそうとするサスペンス。工藤阿須加、中川大志、恒松祐里、吉瀬美智子、及川光博、鈴木京香など豪華キャストが集結。7月13日(木)よりNetflixにて世界独占配信


撮影/中野道
スタイリスト/岡部美穂
ヘアメイク/石田絵里子
取材・文/浅原聡
構成/坂口彩