「あとで知ったのですが、近隣は耐震の問題で新興の高層マンションが建てることができないらしいんです。そのため、古い賃貸マンションが立ち並び、沿線の地域と比べると家賃が安い。保活をしていたママに聞いた話だと、世帯収入が低い家庭から入園できるから、大型の認可保育園は若いファミリー層が多いかもって言うんですよね」

 

保育園のママたちを仕切る「ボスママ」は20代


コロナ禍なのもあり、なかなか園で親しいママ友ができなかったという理沙さん。去年から運動会などの行事が復活し、交流が生まれたと言います。

「最初は挨拶だけだったのですが、夏祭りなど保護者が参加するイベントがきっかけで、同じクラスのママとLINEの連絡先を交換したんです。それ以来、休みの日に年下のママ友とファミレスに行くようになりました」

理沙さんが保育園のママたちとつながることができたのは、同じクラスに男児を通わせている早苗さん(仮名・26歳)のおかげでした。大型量販店にパートタイマーとして勤務している早苗さんは、同じ年の旦那さんとでき婚だったと言います。

「早苗さんは私よりも12歳下でしたが、明るくて社交的な性格で同じクラスのママたちに声をかけてグループチャットを作ってくれたんです。彼女はお酒が大好きなので、よく16時などの早い時間帯からカラオケボックスや、個室居酒屋を予約して子連れ飲み会を主催してくれました。赤ちゃんがいるママを気づかって個室が使えるように店側と交渉してくれたり、リーダーのような存在でした」

しかし、一部のママからはひんしゅくを買っていたようです。