方法2:家族会に参加する

 


家族会という奇跡的な成功事例がある

ビジネスケアラーにとって、「とにかく1人、優秀な介護のプロに出会うことが大切」と言われても、具体的な方法が思い浮かばないという人も多いでしょう。
そんなとき、まず頼りになるのが家族会です。

在宅介護を進めている家族(介護者)は、誰もが大きな介護の負担と戦っています。先にも、介護をする人の4人に1人がメンタルヘルス不調をきたすことは述べました。さらに調査結果によっては、在宅介護をする介護者の64.5%までもが抑うつ状態(うつ病一歩手前)にあることが指摘されています。

 

そんな介護者にとって、介護の負担を減らすための場になっているのが家族会です。同じ境遇に置かれている人々が集い、愚痴を言い合い、情報を交換して助け合うことで、介護に関する不安が解消されるという報告は多数あります。本音が言えて、ストレスが発散され、精神状態がよくなるのです。

一度家族会に参加すればわかることですが「あと一歩で、要介護者を殺すところだった」という思いは、一般に信じられている以上に誰もが感じていることです。ニュースで報道されるような事件は、決して極端な例ではないのです。ギリギリのところで「あと一歩」を踏みとどまっている人がたくさんいます。

もし、まだどこかの家族会に所属していないで、かつ、介護を1人で抱え込んでいるという実感がある場合は、ぜひ、介護のプロ(ケアマネジャーや地域包括支援センター)に相談しながら、自分に合った家族会を見つけて、顔を出してみてください。