ここ数年のコロナ騒動もだいぶ落ち着き、マスクオフにも慣れてきたこの夏、数年ぶりの海外旅行に繰り出した人も多いと聞きます。

私は去年あたりから、海外に行く人たちを「本当にうらやましい」と思いつつ、息子もまだ小さいしワクチンのルールなども面倒だし……と、横目で眺めているだけでした。

でもこの夏は、大勝負に出たんです。なんと4歳の子どもを置いて、単身でハワイ旅行に行ってきました。産後初の子離れと言えるこの体験で思うことがいろいろとあったので、書き残させてもらおうと思います。

 

「子どもを置いて、ハワイに行ってきました」

これ聞いて、正直どう思われますか? 素直に言うと私なら、まず「なんてうらやましい!!」と驚いたあとで、「え、でも子どもどうするの?」「旦那さんは?」「そもそもどうして子どもを置いてくことになった? 大丈夫なのかな……?」など、羨ましさに加えて、少し斜め目線な気持ちも芽生えてしまうかもしれません。

 

というか、実際に私の周囲には子ナシ旅行を実現しているママが何人かいたんですが、そんなふうに思っていました。

ちなみに今回の旅行を実現するまで、私は息子と1泊以上離れたことがありませんでした。

とはいえ、私はフリーランスなので時間の融通は効くし、保育園には基本朝から夕方まで預けているので、比較的自由な母親だと思います。遊びにも美容にも時間は割くし(仕事は時間給でなく成果報酬なので、そのぶん睡眠時間を削ったり)、イヤイヤ期を過ぎた息子は比較的育てやすい子で(0〜2歳は酷かったんですが)今はさほどストレスのある生活を送っているわけではないです。ママ友パパ友にも恵まれたので家族ぐるみで遊ぶ休日も楽しいし、小学校受験もしないので、教育のことは考えず息子を愛でるのに徹することができています。

ここまで書くと自慢みたいですが、いやたぶん、自慢できるくらいにはうまく回ってるんです。私の子育て、仕事、プライベートのバランスは。

ですが、それでも、このバランスというのが、わりとギリギリで。いろんなものを工夫したり、切り詰めたり、ぐっと飲み込んだり、精神や体力も限界までいかないよう慎重に調整して、戦略的にギリギリのところで保たせているという感じです。いろんなステータスは違うとしても、そういう方は多いんじゃないでしょうか。

私は産後とコロナ禍で、そのギリギリが崩れてしまったことが何度かありました。