私なりの「アンチ」からの学び


SNS好きな私ですが、インスタグラムは特にフォロワーが多いわけでもなく、有益な情報を戦略的に流すでもない、ただ好きな写真を好きに並べたり、仕事の告知をするのに使っています。時に名刺代わりにも使えるのでとても便利。

そんなゆるいアカウントに、おそらく「アンチ」と言えるDMが届いたのです。公開は控えますが、内容は「子どもがかわいそう」「母親なのに」という趣旨のものでした。なぜか「アンチではありません」とご丁寧に記載があるものもありましたが、内容は明らかに批判的で、文面からは何とも言えない気配が漂ってる。

これらを見た瞬間、湧いていた頭が、すっと冷えました。

著名人の知人友人が「アンチ」についていろいろと語っているのは昔から聞いていましたが、とうとう、私にも来た。こういう目線で私を見ている人がいるんだと思うと、平和な世界が少し歪んだ気がしました。

ちなみに送り主は、おそらく私と同じ母親の方でした。

 

少し話が逸れますが、このミモレは、結婚してもしていなくても、子どもがいてもいなくても、仕事があってもなくても、どんな女性も安心して訪れられるメディアです。女性が分断されないようシスターフッドを意識したコンテンツ作りを目指していて、私もこのコンセプトには激しく共感・影響され、ミモレで仕事を始めてからは私自身が精神的に安心・安定しました。この感覚を、できるだけ読者の皆さんや周囲の人にシェアしていきたいなんて思っています。

にもかかわらず、分断どころか、同じ棲み分けの女性からこうしたDMが届いた事実。やはり残念だったし、私は何も悪くない、何も気にする必要はないと思う一方で、結局、何かしらの配慮は足りなかったのかもしれません。息子や夫への後めたさも反射的に蘇りました。

「女性はもっと自由になっていい」と今は様々な場所で言われているし、私もそう声高に言えるような女性になりたいと思っています。でも、現実はそう簡単ではないですね。顔の見えないアンチに迎合するつもりはありませんが、私たち女性が根底に持っている様々な呪いは根深く、呪いを解くのか、共存するのか、折り合いをつけるのか、あるいは呪いをかける側に回ってしまうのか……もっと知識をつけ、想像力を働かせ、慎重に行動しなければならないと改めて感じました。

ハワイレポート最終話では、帰国後の息子の驚きのセリフ、そしてママ友に英雄のように迎えられた思い出を残そうと思います。

つづく。


第1回「4歳の息子を置いてハワイ旅行へ...!夫への交渉が成功した“意外な理由”とは?【ママの単身旅1】」>>

第2回「ようやく1人でハワイへ出発なのに...!情緒不安定で飛行機で一睡もできなかったママ、その理由【ママの単身旅2】」>>

第4回「ハワイ帰国後の息子の「神セリフ」に、思わず涙...会えない時間に何が起きた?【ママの単身旅4】」>>

文・構成/山本理沙​