ほかにもある!医療系の注目資格

調剤薬局事務は、その名の通り、調剤薬局の事務。処方箋の受付やレセプト作成などを行います。こちらも医療事務同様、国家資格はなく、民間資格のみ。
調剤薬局事務は、求められる知識が薬剤関連だけのため、医療事務より学習範囲も狭く、手軽さがあります。

調剤薬局やドラッグストアは全国どこにでもあるため、資格があればぐんと選択肢が広がります。写真:Shutterstock

登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで第二類、第三類医薬品の販売ができる専門資格。国家試験ではなく、試験も認定も各都道府県がおこなっています。薬剤師と違い、調剤や第一類医薬品の販売はできませんが、一般医薬品の約9割を占める第二類、第三類医薬品と販売可能。

薬剤師は6年制薬学部を卒業という受験条件がありますが、登録販売者は、受験資格なし! つまり、文系でもOKです。

 

医療系以外の「手に職」資格も!

病院、薬局は全国どこでもあるため、医療系が続きましたが、全国どこでも求人のある資格は医療系だけではありません。

資格ソムリエの林雄次さんのおすすめは、宅地建物取引士(宅建士)

「不動産業は、5人に1人宅建士を置かないといけないと法律で定められています。不動産屋さんは全国どこにでもあり、毎年引退する人はいるのでどこに行っても需要はあります」(林さん)

しかも、宅建士は国家資格。難易度は少々高めですが、それこそ一生モノの資格です。

「それほど知られていない資格として、同じく国家資格の消防設備士も法律で設置義務がある資格です。消防用設備の整備、点検、工事などができるため、全国どこでも需要があります」と林さんは追加で教えてくれました。

そのほか、どこでも求人がある資格といえば、やっぱり介護・福祉系。

「これからますます高齢者層が増えていくなか、社会福祉士や介護福祉士などの需要は今後ますます増していきます」(湯谷さん)。

ただ、介護・福祉系の資格は、受験資格が定められているものが多いため注意が必要。介護事務や介護職員初任者研修などは資格要件がなく、誰でも挑戦可能です。

どこでも求人がある資格なら、どこに行ってもどうにかなる(日本国内限定ですが!)。

そんな視点で資格を眺めてみると、ここに挙げたもの以外にも掘り出し物資格が見つかるかもしれません。


構成/佐野倫子

 


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