オンライン教育の世界的リーダーが唱えるスマホの良さとは?

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通話やインターネットの閲覧をはじめ、写真や動画を撮れたり、SNSやゲームを楽しめたり、電子マネーで支払いできたり、アプリで健康管理できたりとマルチな機能を備えたスマホは、多くの人にとって手放せないものになっていると思います。

もちろん筆者もスマホの多大な恩恵を受けている一人ですが、道端や電車、カフェなどで大勢の人がスマホとにらめっこしている光景を見ると、自分のことは棚に上げてふと不安に駆られることがあります。こんなに中毒性の高いものを使用して大丈夫なのか? 心身に悪い影響はないのか? などなど。実際、「スマホは体に悪い」といったネガティブな情報も巷にあふれていますよね。

しかし、それはスマホの一面しか見ていない偏った考え方で、ポジティブな影響もしっかりあると唱えるのが、スタンフォード・オンラインハイスクールの校長として知られる星友啓さんです。星さんは最新の研究を基にした著書『脳を活かすスマホ術――スタンフォード哲学博士が教える知的活用法』(朝日新書)において、スマホ使用による良い影響やそれを得るための適切な使用法を紹介。さらには、ゲームやSNSの効果、ネガティブな印象が広まった背景などにも言及しており、おかげさまで筆者はスマホ使用に対する不信感や罪悪感を減らすことができました。

 

では、スマホ使用によって得られる良い影響とは何なのか? 本書から一部抜粋するかたちでご紹介したいと思います。