オンライン教育の世界的リーダーが唱えるスマホの良さとは?

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スマホの良い影響、三つ目は「注意力アップ」です。

スマホでみんながよくやることの一つがゲーム。さまざまな出来事が画面上で目まぐるしく起こる中で、目や手を動かして、瞬時に決断していかなくてはいけません。

そのためゲームには、注意力を高める効果があることが知られています。さらに、集中力や視野、空間認識力などもアップしてくれます。

 

また、ゲームによっては、画面のいろんなところでいろんなことが起きるのを認識しながら対応しなければいけません。そのため、注意力を複数の事柄に分散させる力もつくことが明らかにされています。

いわば、スマホゲームは、脳にすごく良いのです。これはとてつもない朗報です。

著者プロフィール
星 友啓(ほし ともひろ)さん

1977年、東京生まれ。スタンフォード・オンラインハイスクール校長。哲学博士。Education;EdTechコンサルタント。2001年、東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。02年より渡米、03年、テキサスA&M大学哲学修士修了。08年、スタンフォード大学哲学博士修了後、同大学哲学部講師として論理学で教鞭をとりながら、スタンフォード・オンラインハイスクールスタートアッププロジェクトに参加。16年より校長に就任。現職の傍ら、哲学、論理学、リーダーシップの講義活動や、米国、アジアにむけて、教育及び教育関連テクノロジー(EdTech)のコンサルティングにも取り組む。著書に、『スタンフォード式生き抜く力』(ダイヤモンド社)、『スタンフォードが中高生に教えていること』『「ダメ子育て」を科学が変える! 全米トップ校が親に教える57のこと』(SB新書)、『脳科学が明かした! 結果が出る最強の勉強法』(光文社)、『全米トップ校が教える 自己肯定感の育て方』(朝日新書)、『子どもの考える力を伸ばす教科書』(大和書房)がある。
【公式サイト】https://tomohirohoshi.com/

 

『脳を活かすスマホ術――スタンフォード哲学博士が教える知的活用法』
著者:星 友啓 朝日新書 891円(税込)

スタンフォード・オンラインハイスクール校長としてオンライン授業にも積極的に取り組んできた著者が、スマホ使用のポジティブな側面に着目。最新の研究を引き合いに、その効果や適切な使用法を解説します。さらに、ゲームやSNSの効果にも言及。スマホ使用に関するさまざまな不安を払しょくしてくれるでしょう。


構成/さくま健太