経済的なことや体調のことなど、すぐに解決しなければならない問題はありそうでしょうか。もしなさそうなら、「お母さんにも、心の調子が悪い時期だってあるよね」とひとまず受け入れてあげてほしいです。もしかしたらお母さん本人も、どうして急に気持ちが落ち込んで暗いことばかり口にしてしまうのか、分からないのかもしれないですよね。
 

幸せだった思い出をプレゼント

 

お母さんの不調が長く続くようであれば、医療機関の助けを借りるのも一つの手です。上の年代の人は体の不調にばかり目が行きがちですが、一人暮らしをされているなら「心の状態」も日々の暮らしにとても大切ですよね。

すぐにできることでおすすめなのが、クニエさんが大切に持ち続けている「二人の幸せな思い出」をお母さんにたくさん伝えてあげること。

「厳しかったけれども考えが前向きで、手先が器用でいろいろなものを手作りしてくれて……」とクニエさんは書いてくださっていました。それなのに、「私には何も価値がない」なんて言われたらあまりに悲しいですよね。落ち込んでしまっているお母さんは、一時的に「幸せだったこと」「自分の魅力・価値」を忘れてしまっているのかも。

 

「受験のとき、お母さんに励ましてもらって勇気をもらったよ」
「昔作ってもらった●●が本当に素敵で大好きだった」

そんな思い出を、なるべく具体的に丁寧に、お母さんにプレゼントするように話してあげてください。お母さん自身の記憶もよみがえってきたら、「あぁ、あのときは楽しかったな」と少しずつ思い出してくれるかもしれません。

どんな人にも、気持ちが落ち込む時期はきっとあります。そんなとき、二人で一緒に感じてきたたくさんの幸福感を思い出せたら……、きっとお母さんの心の慰めになるのではないかと思います。

 


【漫画で解説】「私なんて、なんの価値もない…」元気だった60代母の変化に戸惑う一人娘。どうすれば元の母に戻ってくれる?
▼右にスワイプしてください▼

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

応募する

〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。

文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

 

前回記事「他人のプライベートをべらべらと...「彼女、ガチ婚活中だって」「たしか●社勤務だよね?」口の軽い友人に我慢する?指摘する?」はこちら>>

 
  • 1
  • 2