青春時代の流行曲は人の記憶に最も強く残るという研究があったりするそうなのですが、ちょっとしたイントロだったりその時代っぽい音だったり、わずかな断片だけでも懐かしさがよみがえるのっておもしろいですよね。メイクやファッションもそうで、特に最近は’90年代リバイバルが長く続いていますから、日々「おもひでぽろぽろ」しています(笑)。色みを抑えたベージュコスメが流行しているのも「うわー、なんだか懐かしい……」と内心込み上げています。でも、古臭くなくきちんと今年らしい今週のお助けコスメはこちらです。


超おしゃれなのに使いやすい理由。マット偏愛の限定コレクションがカッコよくてスイート


ケイトの春の限定コレクション「東京夜喫茶」シリーズ。コンセプトは「KATEがつくる“ラテマット”な世界観」。マット質感をこよなく愛する人のために「究極のマット」を追求したメイクコレクションだそうです。40代としては懐かしの’90年代を彷彿とさせるスーパーマットなベージュのコスメたちですが、当時と違うな〜と思うのは血色感と温かみを感じさせるベージュになっていること。「ラテ」がコンセプトになっているように、’90年代のかっこよさに加えてどこか甘さを感じます。おかげで、おしゃれ色・質感にもかかわらず、とっても使いやすいアイテムに仕上がっているんです。

アイシャドウやリップ、カラーマスカラもとても素敵でしたが、中でも気になったのがパウダーチーク。これまでは、韓国コスメやとがったアーティスト系デパコスブランドでしか見かけなかったような、なじみニュアンス色のマットなタイプ。そんな最先端モードコスメを、さすがのケイトさまが万人に似合うようにチューンアップしてくれています。

指先でマーブル状の2色を混ぜて、くるくるっととってみました。プレストパウダーなのかな、と思うくらいのツヤなしマットなパウダー質感です。ベージュを混ぜたようなくすんだ淡いピンクです。
左がノーチーク、右が「ラテアートマットチーク」を使用。肌はパール系下地とハイライトでツヤ気味にしておいて、上からマットなチークを頬全体にふわっと広げました。やはり技術は令和コスメ。ツヤ肌の上に重ねても、キレイなスジ脚にストッキングを履いたかのようなフォギーな透け感でうまくなじみます。程よい甘さが出るのにどこか大人のかっこよさが残る上品な色みではないでしょうか。

毎度のことながら、「こんなにお求めやすい値段でこの完成度すごいな」と唸るケイトの新作。限定発売コレクションですので、店頭からなくなる前によろしければぜひチェックしてみてください。
 

 


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