2016.5.18

『バートラム・ホテルにて』【アガサ・クリスティーを再読してみる】

こんにちは、編集・川端です。

少し前に、ベネディクト・カンバーバッチのドラマ『SHERLOCK』にハマって、「緋色の研究」や「ボヘミアの醜聞」「ヴァスカビル家の犬」など(題名はよく覚えてるのですが)どんな話だったけ??と、コナン・ドイル版を買い直して読んでみたりしました。するとやっぱり子供の頃読んだ時の記憶と全然違う!

ロンドンで泊まったのはその名も「LIBRARY」というホテル。ミモレのブログも書いてくださっている井筒麻三子さんに「きっと好きだと思う」と教えてもらったのです。BARが図書館になっているという素晴らしい環境!! 今こそ脚立が必要だった……。

イギリスに来たからにはアガサ・クリスティーも再読してみなくてはと『バートラム・ホテルにて』『第三の女』を持ってきました。 

『バートラム・ホテルにて』は、ミス・マープルシリーズ、『第三の女』はエルキュール・ポアロのシリーズです。どちらもクリスティーの晩年の方に書かれた作品なので、マープルもポアロも随分と歳をとっています。

ミス・マープルが「60歳以下はみんな娘」と言ったり、ポアロが若いお嬢さんの率直な言動に傷ついたり、そんなところがいちいち微笑ましいんです。(子供の頃読んだ時は多分スルーしてたんだなあ……)

『バートラム・ホテルにて』は、貴族のお屋敷のような伝統あるバートラム・ホテルに起こった殺人事件の犯人をミス・マープルが言い当てる、というミステリーのお手本のような物語。

ホテルとか別荘とか、豪華客船とか、限られた空間の中で起こる殺人事件は、たいてい「犯人はこの中にいる」わけですね。登場人物が全員揃った部屋で謎解きの答えを主人公が語るところがクライマックス! 王道展開のカタルシスであります。

登場人物たちがよくしゃべること、しゃべること。物語がほとんど会話で進むので、読んでいるとまるで舞台芝居を見ているような感覚になりました。

また、出てくる人たちが本当に「お茶」ばっかりしています。人が死んでるのにまたお茶!そしてスコーンやマフィンについて語るくだりが長い(笑)

以前にご紹介した『切り裂きジャックの告白』などに比べると、殺人は起こるもののとても優雅でのんびりした印象です。

みなさんもぜひ、今もう一度読んでみると、意外な発見や子供の頃と違った面白みがあるのではないかなと思います。

「バタやん、ついにバイブルサイズに!?」と編集長に心配されてしまいそうですが、大丈夫です。ホテルLIBRARYの部屋のチェストなんです。これ欲しい♡ どこに売ってるんだろう〜。

 

この時読んでいる誉田哲也さんのミステリーを次回ご紹介したいと思います。ではまた〜!