花筏(はないかだ)ーー水面に散った花びらが連なって流れているのを筏に見立てた語ーーなんて綺麗な表現!日本の美しさがぎゅっと詰まっている言葉だと思います。

東京ですと千鳥ヶ淵、隅田川、目黒川…水辺の桜の名所も多いので、水面が桜の花びらで覆われているのを見るのも多いと思います。それを筏に見立てた表現は美しい!の一言。

新しく結ぶつどいの花筏 かたきちぎりに三味線の…と、小唄の歌詞にもあります。小さな花びらを人にたとえて、手に手を取り集って仲間となることをうたっています。言葉に込められた数々の意味に、日本語の美しさを改めて感じます。

裾全体に広がる模様ですが、一つ一つが小さいのであまり華美にならず気に入っています♪

この模様は松に菊に…とおめでたい模様の吹寄せです。渋い墨がかった紺色に細々とした可愛らしい柄付けが気に入っています。ここ数年着る機会がありませんでしたが、水に流れる花々を模した意匠は、花筏になぞらえてこの時期にちょうど良さそうです。今日はあいにく雨ですが、このきもので出かけることにします。雨コートを脱いだ時にぱあっと広がる花模様を見ると、お天気で沈みがちな気持ちがきっと華やぐはずです!