トイレやお風呂は、一日の中で大切な「解毒」の時間。女優やモデルから絶大な支持を誇るカリスマ足ツボ師・Mattyさんが実践している“解毒のコツ”をまとめた本『まいにち解毒生活』の中から、今回は、消化力や解毒力を高めるための「トイレ・お風呂のコツ」をご紹介。毎日のことなので、実践すれば健康状態に差がつきます!
“行っとこトイレ”をしていると、膀胱センサーが乱れる可能性大!
中・高校生の頃などに、友達にトイレに誘われ、“今すぐトイレに行きたいわけじゃないけれど、誘われたから行っとこうかな”という感じでトイレに行ったことがある人は、多いのでは?
大人になってからも、旅行中や、電車に乗る前などに、“しばらくトイレに行けないかもしれないから、行っとこう”と、今すぐにしたいわけでもないのに、ちょこちょことトイレに行く人も多いと思います。このような、尿意を催していないのに行く“行っとこトイレ”は、おすすめできません。
本来、尿意を感じるのは、膀胱に尿が満タンになったとき。これは、解毒が完全に終わっている状態なので、排尿すると毒素がしっかりと排泄されます。でも、膀胱がまだ満タンになっていないのに出すと、尿の上澄み液だけを出すことになり、体内の重金属などの毒素を排泄する作用が弱まってしまうのです。
さらには、行っとこトイレを繰り返していると、尿意を感じるセンサーが乱れてしまい、尿もれや残尿感などといったトラブルも起こりやすくなります。
トイレは、膀胱がいっぱいになって本当に尿意を催したときにだけ行くようにしましょう。
トイレもお風呂も電気は暗めがいい!
昔のトイレは、家の外にあって、裸電球だけがついていて薄暗く、音もなく静かで、どことなく怖いものもありました。でも、これは体の機能を考えると、とてもよいことでした。
最近のトイレは明るいので、本やスマホなどを持ち込んで、そういったものを眺めながら、ゆっくりと用を足す人もいるようですが、これはNG。こんな状態で排泄をすると、本来、排泄に使われる器官に集まるべき血液が脳に行って、排泄機能が弱まって解毒力が低下してしまいます。
昔のように暗いトイレは、排泄に集中するのにぴったりだったのです。私の家のトイレにはデジタル時計が置いてあり、その薄暗い灯りがあれば、夜中でもトイレの照明をつけずに用が足せるので、排泄に集中できます。トイレに間接照明を置くのもいいと思います。
トイレだけでなく、お風呂の照明も暗いほうがおすすめです。入浴にはリラックス効果がありますが、照明を暗くして入ると脳も鎮静化し、スムーズに寝つけるようになるのです。
お風呂の照明は消して、脱衣所の照明だけで入浴するのもいいと思いますし、それでも明るいときは、脱衣所の照明も消して、アロマキャンドルだけを灯して入浴するとさらに心身のリラクゼーションになります。ぜひ試してみてください。
お風呂上りにバスマットは使わない!
私は、お風呂上がりにバスマットを使っていません。その代わりに使うのが、フェイスタオルです。
お風呂から上がったら、床にフェイスタオルを広げて置き、端っこに足の裏をのせます。そして、足の指でタオルをぎゅっとつかんでたぐりよせていく“タオルギャザー”をしています。全部たぐりよせたら、またタオルをのばして繰り返します。これを何回か行っています。
このタオルギャザーも、足指を洗ったりふいたりするのと同様に脳の鎮静効果があるので、ぐっすり眠れるようになるうえ、ストレスの緩和や、認知症予防にも効果があると言われています。
ストレスがたまっていると、タオルギャザーがうまくできないので、これをその日のストレス度のチェックテストにするのもいいと思います。
さらに、足指の筋トレにもなり、足裏のアーチが正しい状態に整いやすくなるので、扁平足や開張足の改善にもつながります。
また、バスマットは菌が繁殖しやすく、指の間の水滴までふけないうえ、洗濯もしにくく、あまりメリットがありませんが、フェイスタオルでのタオルギャザーなら、足をふきながら健康効果も得られるので一石二鳥です。
『Mattyのまいにち解毒生活 太らない、疲れない、病気にならない。』
Matty 著 1100円(税別) 講談社
予約困難なカリスマ足ツボ師・Matty。施術はもちろんのこと、的確な健康アドバイスも人気です。そのMatty式健康法の中から、特に効果が高く、すぐに取り入れられるものを、食事、入浴、トイレ、睡眠など、生活の中のシーン別に紹介。知って実践すれば、将来の健康に差がつきます。解毒に効く足ツボの詳しい解説つき!
構成/岡部奈央子(講談社) イラスト/仲島綾乃
Matty(マティ)
足ツボ師。台湾で修業し、ツボ歴20年以上のキャリアをもつ。台湾足ツボをベースに、現代の足のトラブルに対応した各国のフットケアを盛り込んだ即効力と改善率の高い「Matty式足ツボ」を考案。足裏に道を甦らせ、健康維持を自分でできるようアドバイスする技法が人気の秘密で、女優やタレントなどからの信頼も厚い。現在は講演会やセミナーなどを通じて、自分でできる足ツボ・フットケアの直接指導などでも活動中。
著書に、『Matty式 足ツボ10分解毒マッサージ』『DVDで教える Matty式 足ツボ解毒マッサージ』(以上、ワニブックス)、『Matty式マッサージが自宅でできる! 脂肪とり! むくみとり! こりとり! 解毒棒』(講談社)などがある。