2月1日放送の「カンブリア宮殿」(テレビ東京)でも取り上げられ、あまりの評判で入手困難となっている、日本製ホーロー鍋の「バーミキュラ」。世界を驚かせた魔法の鍋は、「余熱調理ができる」「無水調理も得意」「素材は大きいままでOK」など、従来の常識を覆し、素材本来のおいしさをいかす鍋として優秀です。
『毎日のバーミキュラ」レシピ』(講談社)を刊行した料理研究家の大庭英子先生に、バーミキュラ鍋の特性を充分に生かしたレシピを紹介してもらいました。

調理時間わずか15分でできる
「ササッと肉豆腐」

 

はじめに牛肉にしっかり味をつけ、大きめに切った豆腐は牛肉のうまみが出た煮汁をかけながら、5分ほど煮るだけ。豆腐を煮すぎないので、ふるふるでやわらかな食感に仕上がります!

●「ササッと肉豆腐」


 材料(2人分) 
・牛切り落とし肉 200g
・絹ごし豆腐 1丁
・わけぎ 150g
・酒 大さじ3
・水 カップ1/2


・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ1/2~1
・しょうゆ 大さじ3~4


・サラダ油 大さじ1

 作り方 
1.豆腐は6~8等分に、わけぎは3~4cm長さに切る。
2.鍋を中火にかけてサラダ油を熱し、牛肉を炒める。色が変わったら酒をふり、分量の水を加える。煮立ったらAで調味し、ふたをして弱火で5~6分煮る。
3.牛肉を鍋の端に寄せ、空いたところに豆腐を入れる。煮汁をスプーンで数回かけ、ふたをして弱火で約5分煮る。
4.牛肉と豆腐を器に盛る。残りの煮汁にわけぎの根元を入れ、ふたをして約2分煮たら葉先を加える。しんなりしたら、器に盛って煮汁を注ぐ。

 

かぶもゴロッと大きいまま!
「かぶとベーコンの蒸し煮」

 

かぶは皮をむくことで火の通りが早くなり、またベーコンのうまみもよく吸収してくれます。かぶの茎や葉を最後に加えて彩りよく。

●「かぶとベーコンの蒸し煮」


 材料(3~4人分) 
・かぶ 小7個
・スライスベーコン 100g
・かぶの葉 50g
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・こしょう 少々

 作り方 
1.かぶは茎を4~5cm残して葉を切り落とし、皮をむく。ベーコンは長さを3等分に切る。
2.鍋にオリーブ油とかぶを入れてベーコンをのせ、水大さじ2をまわしかける。ふたをして中火にかけ、フツフツしてきたら弱火にして、約10分蒸し煮する。塩、こしょうして全体を混ぜ、ふたをしてさらに約10分、かぶがやわらかくなるまで蒸し煮する。
3.かぶの葉は4~5cm長さに切り、②の鍋に加えて混ぜる。ふたをして約2分、弱火でしんなりするまで蒸し煮する。

 

●今回使用した鍋は

大庭英子

料理研究家。身近な材料と普段使いの調味料で作る、簡単でおいしく、アイデアあふれた料理に定評がある。和・洋・中華・エスニックのジャンルを超えた幅広いレパートリーは、どれも自然体のおいしさで、たくさん食べても飽きない味わい。雑誌・新聞・広告と活躍の場も広く、あらゆる年齢層から支持を得ている。著書に『おいしい豆料理手帖』(家の光協会)、『ラクラク冷凍レシピ』(講談社)など多数。

 

『こんなに使えて、こんなにおいしい! 毎日の「バーミキュラ」レシピ』


大庭英子・著 講談社
1300円(税別)
ISBN 978-4-06-509102-9

「バーミキュラ」だからできる、だからおいしい、毎日作りたくなる使いたおしレシピブック! 主菜も副菜もおまかせください。

(この記事は2018年3月25日時点の情報です)
構成/庄山陽子(講談社) 写真/嶋田礼奈(講談社)


「話題のバーミキュラを使った「ほったらかし料理」が絶品すぎる」はこちら>>
「水も調味料も極少でOK! 「無水料理」で料理の腕を上げる」はこちら>>
「シンプル、イズベスト! コツさえいらない「小さい鍋」の魅力」はこちら>>