こんにちは、ミモレの川端です。無事にオースティン&サンフランシスコの出張を終えて、日本に戻ってまいりました! 出張中は、SXSWのカンファレンスの他に、いくつかテクノロジーの先進的な会社や大学を訪問させてもらいました。引き続き、レポートしますね。

この日は、テキサス州オースティンにある“レディーファーストな”マッチングアプリで注目を集めるBumble社を訪れました。

「真っ黄色の箱が見えるから、Uber(タクシー)の運転手も絶対迷わないはずよ」と同社の方から聞いていた通り、遠くから見ても目の覚めるような黄色いオフィス。ブランドシンボルである「蜂」がオフィスのテーマとなっていて「ミツバチの巣箱」と呼ばれているそうです。

BumbleのCEOは創業当時、若干27歳のホイットニー・ウルフ氏。彼女は、世界一のユーザー数を誇るマッチングアプリTinderの創業者の1人。共同創業者からのセクハラを受けてTinder社を辞め、立ち上げたのがBumbleというわけです。

多くのマッチングアプリ(男女の出会いの機会を作るアプリ)が、男性が女性をハントする仕組みをメインに作られているのに対し、Bumbleは最初の会話は“女性からしか話しかけられない”。ウルフ氏の経験から「男→女間の支配関係を変えたい」という想いが込められています。

オフィスのいたるところにメッセージが掲げられていました。「Make the first move(先に行動を起こして)」は、アプリのコンセプトであり、同社の社是。

Tinderを退社し、創業した当初は4人のメンバーとオフィスを借りるお金もなく、「それぞれの家やカフェでやっていたこともあるし、そのうち2LDKのマンションの1室を借りて働いていたわ。外に声が漏れないようにバスルームで電話をしたり会議をしたりしてたの」と語る同社のブランドヘッドを務めるアレックス・ウィリアムソンさん。

オフィスを案内してくれるアレックスさん。​従業員は全員、9時〜5時の就業時間の規定はなく、何時に来て、何時に帰ってもよく、席は完全なフリーアドレスではないが、1週間ごとにスペースのチェンジがあるそう。

今や2000万人のユーザーを抱えるBumble。男女の出会いのための「Bumble デート」他に、同性・異性に関わらず友達を見つける「Bumble BFF」、ビジネスパートナーを見つける「Bumble Biz」の3つのアプリをローンチ。

創業から3年経った2017年、満をじして建てられたこちらのオフィスは、2LDK時代のうっぷんを晴らすかのよう。彼女たちが創業時から「やりたかったこと」「伝えたいこと」が随所に散りばめられています。

明るい花柄の壁紙のドレスルーム。乳幼児を持つ社員のための搾乳スペースやシャワールームも完備。
トイレはジェンダーフリー。「自分の好きなようにして。ただし手は洗ってね」

シャワールームにシャンプー台があったので、私たちと同じく、徹夜するような日もあるんだなあと思ったら、「毎週、金曜日には美容師がオフィスにきて、ここで髪を整えてくれるの。ヘアをセットして、メイクをして、遊びに出かけるためにね」とアレックス。 まじかーーー! そだねーー。

CEOの部屋。映画に出てきそう!
 

アレックスは「empowered」という言葉を何度も使いました。 
アプリのコンセプトである
・kindness
・quality
・respect people
・safe
であることは女性に力を与え、自信を持たせる。
そしてこのオフィスもempoweredであふれています。

「人生はタフだけど、私もタフだから」

女性活躍や職場のダイバーシティなどは、日本よりアメリカの方が進んでいると思ったけれど(もちろん先をいっているものの)、こんなに声高に発信しないといけないくらい、アメリカだってまだまだ男性社会で、暗黙のマウンティングに満ちているんだなあということはショックでもあり驚きでした。

Bumbleのアプリが軌道に乗り始めてからも、やっかみや反フェミニストからか様々な嫌がらせや批判もあったよう。(多分、いまも……。実際、Tinderからはスワイプのインターフェイスを権利侵害だと訴えられている)マッチングサービス自体の危険性や外見主義への批判など、もちろん問題も多数あります。

Bumbleに働く人たちは、「自分たちがやっていることは正しい」、時に間違うこともあるけれど「世の中をよくするためにどうしたらいいか」ということを常に考えて、前向きに、そして何より楽しそうに働いている様子は、同じく女性たちの幸せを考えるメディアの人間として、とても勇気付けられ、鼓舞されました。

今日は金曜日。ドレスアップして出かけないと、ですね(汗)。

ではではまた〜!