みなさんこんにちは。美容ライターの中川知春です。
ようやく暖かくなり、読者の皆さんも春のファッションを楽しんでいらっしゃることと思います。暖かくなったことで冬服を柔らかな色合いや素材の春服にスイッチするように、メイクにも春の気分を取り入れてほしい! そんな願いを込めて今回お届けするのは、春のおすすめメイクについて。
春になるとやっぱり、メイクも明るいパステルが気になりますよね。だけど「40代の自分には似合わないのでは?」なんて二の足を踏んでしまう人も多いと思います。 なんせ、私の友人もみんなそう。もちろん20代の頃に似合っていたパステルメイクをそのまましてしまったら、どうしたってトゥーマッチになってしまいます。だけど発色や質感、入れ方を工夫すれば大人にもちゃんと似合うのです。
① ブルーシャドウはくすみ発色を
選べばうまくいく
ブルーシャドウは発色を選ばないと、オッケーバブリーな仕上がりになりがち。そんな“懐かしメイク”を回避するために大事なのは、シャイニーでややくすみ発色を選ぶこと。まず、エクセルのシャドウは、左上のオフホワイトをアイホール全体にのせてくすみをはらってから二重幅よりやや広めに右上のブルーをチップでオン。けっこうシアーなので2〜3回重ねてしっかり発色させて。キワキワに、下のブラウン2色をミックスしてチップでシャドウラインを。ブラウンで柔らかくしめることで、優しげな印象も手に入ります。リップはブルーの目元と相性のよいヴィセアヴァン青みピンクを指でポンポン。叩き込んで塗ることで、肌から浮きやすい青みピンクのなじみがアップしますよ。
② ピンクシャドウはボルドーでしめて女っぽく
ピンクシャドウはうっかりするとまぶたが腫れぼったく見えるので、輝度の高いシャイニーな桜色ですっきり見せて。パレット右上をアイホールよりやや狭目にブラシでふんわり発色させたら、上まぶたのキワ(目尻側だけ少し強め)と下まぶたの目尻下を右下のボルドーでしめます。同じ赤みカラーを使うことで統一感が生まれるし、目尻に赤みを灯すことで色っぽさも! もしこれだけだと目元がぼやける場合にはブラウンのリキッドかジェルライナーでインラインを引くとさりげなく目元の印象が深まります。リップはYSLのローズ色のリップのせ、輪郭を少しだけ指で押さえてぼかして。甘い色で閉めないことで大人のピンクメイクが完成します。
③ オレンジはソフトマット発色でこなれ感を出して
最後は難関、オレンジ。ものすごく可愛いけど、使い方を間違えるとキテレツな印象になってしまう罪な色……。大人が纏うなら、ノンパールのミルキーオレンジがおすすめ。“若作り”に見えず、洒落た印象になりますよ。
ヴィセアヴァンのオレンジシャドウを指で二重幅にふわっと乗せてから、ブラシで目尻を長めにライン状にのせます。下まぶたの目尻側にも少量乗せて。このとき、まぶたのくすみが気になる場合は淡いベージュを下地に仕込んでみて。アイラインはもオレンジと相性の良いブラウンを極細でキワキワに。唇も鮮やかなオレンジで色をリンクさせると全体の印象がフレッシュに。ポーラのリップを直塗りでパキッと!
チークはエレガンスの青みピンクを!
大人がパステルメイクをする場合、チークが淡すぎると顔色が悪くなってしまいます。とはいえ、主張しすぎるとイタい若作りメイクになる危険が。
おすすめはエレガンスの青みピンク。このチーク、本当に絶妙! 青みピンクって肌がくすんで見えてしまったりして使いこなすのが難しいのですが、肌に溶け込むように発色して透明感と血色を同時に出してくれる優れモノ。普段のメイクにも大活躍していますが、パステルとの相性もばっちり。指で頰の高い部分にふんわり、ほんのり。ぼかすのがコツです。ちなみにブラウンメイクとも相性の良い万能色です!
いかがでしょうか? 大人だからとしたいメイクを諦めたり、毎日同じメイクをする必要なんてまったくないと私は思うのです。無理して「若く」見せたいわけじゃなく、好きなメイクを楽しみたいだけ。大人だって新しいことにどんどんトライしてみたい。その気持ちってすごく大事だと思いませんか?
美容ライター 中川知春
「いい」「効く」と聞いたら試さずにいられない、自他共に認めるスーパーミーハー。小学生&中学生、二人の息子を持つ母。好きな言葉は「中川さん、痩せた?」