米沢牛を食すなら“肉屋の2階”が間違いない!【from米沢サテライト】

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旅先で美味しいものを食べるとき、一番確実なのは地元の口コミ! ということで、出発前は読者の皆さんからアンケートを募り、滞在中もおすすめのお店を聞きまくったミモレ編集部。その中から実際に訪問し、“間違いなかった!”と感激したお店をご紹介していきます。
まず全国的に有名な米沢牛から。市内にはたくさんお店があるので迷ってしまいますが、今回の滞在で編集部は『米沢牛を食すなら肉屋の2階!』という結論に辿り着きました。米沢は、精肉店さんの2階が食事処になっている(そして味の評判もすこぶるいい!)場合がとても多いんです。
 

脂の甘みに悶絶。一度は食べたい『登起波』の極上すき焼き

手前からすき焼き「竹(赤身肉)」1人前3900円、「松」6000円。どちらもお肉120gに野菜、ご飯、味噌汁、香の物がセットに。

一度はガツンと食べておきたいよね、と向かったのは、米沢でも一番の老舗とされる『登起波(ときわ)』さん。看板メニューは『百年のすき焼き』。3つのコースから「松(ロース)」と「竹(赤身肉)」を食べ比べてみることに。
お店の方に作ってもらいながら、米沢牛の特徴を聞くと「脂に甘みがあり、融点が低いので低温ですぐ溶ける。だからサシが入っていてもくどくないんです」とのこと。

肉の赤みがなくなれば食べ頃! ちなみに米沢では割り下を「たれ」と呼ぶそうで、隠し味の味噌が特徴。これは肉の臭みを消し、たれの沸点が下がることで煮過ぎても肉が硬くならない効果もあるんだとか。

その特徴は、最初のロースで実感しました。口に入れた瞬間にとけてゆく脂、広がる甘みと香り……さすがの美味しさです。しかし、もっと驚かされたのは次の赤身肉。パサつきや繊維感がなくしっとり柔らか、噛むたびに肉の旨みがあふれます。赤身でここまで美味しいとは……。米沢牛の真の実力を見た思いがしました!

明治37年創業の老舗。市内にもう1店、牛丼など比較的カジュアルなメニューも揃う『登起波分店 登』もあります。


「すき焼き 登起波」
住所:米沢市中央7-2-3
tel. 0238-23-5400

 

より手軽に味わうなら、『ミートピア』の完売必至の破格ランチで

ハンバーグ定食850円。この美味しさでこの価格設定、都心ではなかなかお目にかかれません。

気負わずサクッと食べるならここもいいよ〜、と教えてもらったのが、扇屋牛肉店さん2階の『ミートピア』。みなさんイチ押しはランチのハンバーグ定食です。米沢牛と豚の合挽きで作るハンバーグはきめが細かめでふわふわ、とってもジューシー! あっさりしたソースとの相性も抜群です。ちなみにハンバーグは人気メニューのため、時間が遅いと売り切れてしまう日もあるとか。また焼くのに少し時間かかるので、電話での事前予約がベターです!

牛おうぎ漬定食2150円。ひと皿でロースとモモ、味と食感の違う2種類の部位が味わえます。

これはどんなだろう? と、もう一品試してみたのが牛おうぎ漬定食。お店の方にきくと、味噌と酒粕を合わせたもので漬けているんだそうです。さすが米どころですね! 口に入れるとほんのりお酒の香りが。お肉はさっくりと歯切れよく、米沢牛ならではの脂の甘み、こんがり焼けた味噌の香ばしさ。どうしよう、ごはんが止まらない……。夜の取材(食べる予定あり)が頭をよぎりつつも、結局は全員完食。ごちそうさまでした!

1階で販売しているコロッケやメンチカツも人気。まだお腹がすいていない、でも食べたい! という時は、ちょっとお行儀が悪いですがテイクアウトで歩き食べ、もありかも?


「ミートピア(扇屋牛肉店)」
住所:米沢市中央1-11-9
tel. 0238-23-3457

撮影/編集部(ギータ青年) 取材・文/山崎恵