「玄米がなぜカラダにいいと言われるのか」

あなたは食事をする際、何を気にしていますか? カロリーでしょうか。ビタミンC 3mgのような栄養素でしょうか――今、私が考えているのは、「数字ではなく、生命力で食べ物をジャッジしていきましょう」ということ。どれくらい生命力の強い食材であるかを考え、そのパワーをカラダに取り込むことに、これからは目を向けて欲しいのです。

たとえば、玄米。玄米は水につけておくと2~3日で発芽します。ですが、白米は芽を出すことはありません。私が玄米をオススメする理由はここにあります。

いただきます――それは、素材に対して「あなたの生命をまるごといただきます」という禅宗の考えからきた感謝の気持ちだと言われています。いただきます、と心から言える食事をぜひ心がけください。

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手巻き寿司用に、酢飯をきる先生。「玄米の酢飯も、滋味深くて美味しいですよ」
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プロフィール オオニシ恭子先生

1981年渡欧。以来31年、東洋的食養法を研究しながら、個々の生活と体質を見つめ、食のアドバイザー、講演会、健康セミナーなどを行う。2013年、拠点を奈良に移し、「やまと薬膳」の活動を開始。著書に『滋養ポタージュではじめる ヨーロッパ薬膳』など。

ホームページ:やまと薬膳クッキングスタジオ いってん
オオニシ恭子先生の東京での薬膳クラス:薬膳教室