「春は野草を積極的に」

季節のものを食べるようにしてください。たとえば、夏野菜にはカラダを冷やす作用があるので、冬に食べるとカラダをこわす原因になることも。旬のものには、その季節であなたのカラダに必要なエネルギー、栄養素が自ずと備わっています。

「庭には、三つ葉も自生しているの。食べて美味しい野草を見分けられるようになると楽しいですよ」

今の季節なら、野草がオススメ。人が手をかけなくても、パワフルにどこにでも生えてくる野草は生命力そのものです。春の野草は、冬に溜め込んだ毒をデトックスするのに効果的。積極的に(大量にという意味ではありません)食すことで、余分なものを排出し、春に必要なエネルギーをあなたに注入してくれるでしょう。

裏山で摘んだイラクサやスギナの天ぷら。「スギナはカルシウムが豊富で、本当に栄養価が高いのよ。イラクサは花粉症などのアレルギーに効果テキメンです」

プロフィール オオニシ恭子先生

1981年渡欧。以来31年、東洋的食養法を研究しながら、個々の生活と体質を見つめ、食のアドバイザー、講演会、健康セミナーなどを行う。2013年、拠点を奈良に移し、「やまと薬膳」の活動を開始。著書に『滋養ポタージュではじめる ヨーロッパ薬膳』など。

ホームページ:やまと薬膳クッキングスタジオ いってん
オオニシ恭子先生の東京での薬膳クラス:薬膳教室