子育ての楽しさは――
子供から「受け取ること」
我が家には、家訓のようなものはありません。夫がベネズエラ人(人生のほとんどを海外で。その半分はアメリカ、そして日本)、かつ、前夫との長女と、現夫との長男、次女がいるパッチワークファミリー。国籍、価値観、習慣もいろいろ。だからこそ、そうしたボーダーや、誰かが決めた常識を超えて生きていってほしいと思っています。毎日毎日衝突や小競り合い(笑)はたくさんあり。けれど、それは日本人同士の家族でもきっと同じだと思います。私たちは、それを面倒くさがらず(面倒くさいけど(笑))、1つ1つ、何かが起きた時、何かのズレが生じた時に、みんなで話し合うことにしています。それが、ルールと言えばそうなのかもしれません。こうした経験の積み重ねが、肌の色や性別や、どこの出身だからとかで、人と自分を隔てないで欲しいなあ、と思うのです。
クラブメッド、という、まさに地球の縮図のようなホテルで、今回数日ステイして、そのことを実感。
言葉がうまく通じなくてもすぐに友達を作れる。恥ずかしがらずに、様々なことにトライできる。嬉しい、楽しい、寂しい――の気持ちを素直に表現できる。そんなことができている子供たちを見て、何だか嬉しく感慨深くなってしまいました。
受験生である長女は、勉強と遊びを自分でうまくスケジューリング。長男がもった、素朴な疑問を、自分の言葉で説明してあげているのを見て、「ああ、きっと大丈夫だ」と思いました。長男は、友達作りの名人なので、現地で知り合った子供たちと、ずっと卓球三昧。ホテルでのトーナメントで2度優勝(笑)。本もたくさん読んでいました。末っ子は、オールインクルーシブに含まれるキッズクラブで2日間をずっと過ごし。海外の友達ともすぐに仲良くなり、朝食まで一緒に食べていました。そして最後、スタッフのみなさんと別れるときには号泣。帰りの飛行機も、さらに帰宅後の入浴中も、ずっと泣きっぱなし。この柔らかな感性は、本当に愛おしいなあ、と母は感動しました(笑)。
何を言いたいか、と言うと。「子育て」と言うけれど、そのコミュニケーションは常に相互のもの。こちらから渡すものもあれば、子供たちからもらうものもたくさん。大人が思いもつかないような考えや、とっくに忘れてしまった感情も、習慣にとらわれない行動だって。いつもいつも、たくさんもらっているなあ、と思ったのでした。
子供と行く旅は、美しい景色やおいしいもの以上に、たくさんの気づきがあるのでした。長男がアメリカに1年間行く前に、(仕事で夫はいなかったけれど、だからこそ、逆に子供たちとたくさん話せました)思い切って行って良かった!
Thanks Club Med!
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