GW中のある日、編集部の大森センパイから送られて来た、一通のLINE。そこには、SATCでミランダ役を演じた女優、シンシア・ニクソンがN.Y.の州知事に正式に出馬することについてのインタビュー記事のリンクが。ーーそうだった、このニュース、取り上げなきゃと思ってた! そう思っていた矢先に、今度はシャーロット役のクリスティン・デイヴィスが、2人目の養子を迎えたというニュースが報じられました。
SATCでは弁護士としてバリバリ仕事をするミランダ役だったシンシアに、ドラマの中では不妊に悩み、養子縁組をした途端に実子も授かり2児のママとなったシャーロット役だったクリスティン。なんだか、SATCで演じた役そのままのイメージの人生を歩んでいるみたいではありませんか!
と思ったのですが、実は現在52歳のクリスティンは、いいお嫁さんになるのが夢だったシャーロットに比べ、結婚願望一切ナシ。子供の頃から「結婚したい」と思ったことが一度もないんだとか。アレック・ボールドウィンやリーヴ・シュレイダーなどイイ男たちと交際するも、未婚のまま独身を貫き、2011年に女の子、今回は男児を養子縁組して2人の子のシングルマザーに。長女であるジェマ・ローズちゃんは現在7歳で、クリスティンとは異なる、白人ではない女の子。アメリカでの白人以外への人種差別を目の当たりにして、娘の自尊心を育てるためにいつも「あなたの巻き毛は可愛い、褐色の肌は美しい」とほめるようにしているそう。
そしてシンシアの方は、今年3月に、11月に行われるN.Y.州知事選に民主党からの立候補を目指すことを発表。まずは9月の民主党の予備選で、現N.Y.知事のクオモ氏に挑戦し、党の候補者指名を争うことになります。LGBTQ問題を中心とした人権活動に積極的だったシンシアは、以前から政界進出をウワサされていたのですが、まさか現実になるとは。
I love New York, and today I'm announcing my candidacy for governor. Join us: https://t.co/9DwsxWW8xX pic.twitter.com/kYTvx6GZiD
— Cynthia Nixon (@CynthiaNixon) 2018年3月19日
シンシアがTwitterに投稿した動画では、「私はニューヨークを心から愛しています。シングルマザーのもと、この街で育ち、今は私自身がここで子育てをしています。自分が公立学校出身であることも、子供たちを公立学校に通わせている母親であることも誇りに思う私ですが、現在ニューヨークに暮らす子供たちは、私に与えられたようなチャンスを得られていません。現在のニューヨークは、国内で貧富の格差が最も大きい州となっています(中略)取り組むべき問題がたくさんあるなか、市民のことよりも、マスコミの報道や権力についてしか興味がない政治家たちにはもううんざり!」と決意表明を語っています。
4月に発売された「ニューヨーク・マガジン」ではシンシアが表紙を飾り、「州知事に出馬するシンシア・ニクソン。これはニューヨーク・マガジンのカバーストーリーのパロディに見えるかもしれない。でもこれは真実で、彼女は選挙に勝てる可能性がある」というタイトルがつけられています。これには、この雑誌が今まで何度もSATCと州知事選を表紙で扱って来たという経緯が。
また、シンシアは「The CUT」のインタビューで、シンシアが出馬を決意したのはドナルド・トランプ氏が大統領選に当選したことが大きいと語っています。「トランプの計画に抵抗しなきゃと思っているわ」とシンシア。
ちなみに現在の世論調査では、民主党支持者内の66%が現職のクオモ氏を支持し、シンシアを支持する人は19%というデータが。
ここで余談なのですが、去年年明けに、人気占い師のしいたけさんに取材する機会があり、そのときおっしゃられていた言葉がすごく印象的だったのです。それは、「2016年から、冗談みたいなことが本当になって行くような流れになっている。だから思ったことは、なんでも言ったもん勝ち」というような内容だったのですが、まさかと思っていたトランプ大統領の誕生も含め、それからの世の中の流れを見ていると、芸能界でも政界でも自分の周囲でも、そういうことが本当にたくさん起き始めている気がしています。だから今回のシンシアの出馬も、きっと当選するんじゃないかな〜と。N.Y.を舞台にしたドラマであるSATCでブレイクした女優がN.Y.州知事になるなんて、ホントに冗談みたいで面白いし、何より、シンシアのカリスマ性や知名度を考えたら、当選の可能性は高そうですよね。
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