え〜、この連載でかねてから私が提唱(?)している、「結婚限界13年説」なんですが。もちろん中には、13年目のジンクスを打ち破って長年仲のいい夫婦関係を築いているカップルたちもいるわけです。そんな中でも私が見ていて、本当に仲が良さそうでいいなあと思っているのが72歳のゴールディ・ホーンと67歳のカート・ラッセルの事実婚カップル。ふたりはそれぞれ以前の結婚で子供がいて、1986年には息子のワイヤット・ラッセルを設けているのですが、ゴールディの連れ子、ケイティ・ハドソンに子供が生まれて孫が出来てもあえて入籍はせず、事実婚を貫いて35年間ラブラブの関係を続けています。そんなふたりが長続きしている秘訣についていつかこの連載でご紹介したいなと思い続けてはや幾年。今回は最近見かけたゴールディの名言をご紹介したいと思います。

写真:AP/アフロ

「(恋愛関係が上手く行く秘訣について)つき合っている年数やその関係性がどの段階にあるかにもよると思うわ。つき合い初めはずっと一緒にいたいものでしょ。それからあまりにも長い間会っていないと嫉妬するようになって。長年のつき合いにおいて、69%の時間を一緒にいるのが最高じゃないかしら」

……なるほど〜〜〜〜!!!!

夫婦は付かず離れずの関係がいいとはよく聞きますが、この「69%」という具体的な数字がなんだかリアル。5歳年下のカートとは、1968年の映画『ファミリー・バンド』で出会ったのですが、交際がスタートしたのは1984年の『Swing Shift』で共演したとき。カートとつき合う前に2度の離婚を経験しているゴールディは、パートナーシップを上手く行かせるためには結婚しているかどうかは重要ではないと気づいたとか。

「パートナーシップを続けるのに大切なのは、結婚ではなくて、ふたりの相性が合うかどうかと、コミュニケーションよ。お互いがその関係を続けたいと思うことも大事。どちらか片方がそう感じていなければ上手く行かないわ。要するに、続けたいという意思が重要なのよ」

写真:Photofest/アフロ

たしかに、結婚という戸籍上の形式にあぐらをかいて思いやりを忘れてしまっては、円満なパートナーシップは望めないですものね。子供たちに「私たち結婚した方がいいかしら」と聞いたときも、満場一致で「今のままで居て」と言われたというゴールディ。それくらい、結婚していなくてもふたりが安心して一緒に過ごせるような絆を築けているということ。そして離婚して結婚には絶対むいていないと思っていたひとが、再婚したら別のパートナーとは上手く行くというパターンもよく見かけます。だから努力ももちろん必要だけれど、ふたりの相性によるところも大きいですよね。そう考えると、幸せな夫婦関係が長年続いているカップルって、ほんとに奇跡に近いほどすごいことなんだな〜と。これをお読みの読者の方でそんな関係を築けている方が居たら、あなたは本当にラッキー!