梅雨明けましたね。ここ数日の真夏日に本格的な夏の到来を感じます。
先週私は熊本へ帰省。この季節はちょうど田植えが始まる頃で、青々とした新緑と水田が鏡のように映る美しいシーズンです。

実家の菊池市に到着した日、いつもお世話になっている渡辺商店さんの田植えプロジェクトに参加させていただきました。
今年は40cm間隔の一本植えに挑戦。現在では田植機で一斉に行うのが通常ですが、あえて昔ながらの手法を使っての本格的な田植えです。
今回集まった人数は親子連れ含めて50名程度で、ほぼ半数以上が県外からのお客様。そして渡辺商店で取り扱っている農家さんがこの繁忙期に集まり、生産者と直に触れ合う絶好の機会でもあります。



私のブログでも何度かご紹介させていただいている渡辺商店さんは、無農薬などにこだわった生産者さんにフォーカスし、新しい農家の在り方を追求し続けています。
丹精と愛情を込めて作った農作物、それでも市場に出る価格は何百円の世界。彼らの身入りは決して高いものではありません。農業のポテンシャルを高めるためにも、彼らの取り組みは新しい農家にとって大きな足がかりとなっています。

近年食の安全やこだわりを持つ消費者も都市部において年々増え続ける一方、この菊池でも高齢化が進むと同時に農家数は減少の一途。
それでも、ミネラルが豊かな土壌や美しい水は農家にとっては恵の大地。就農者は全国一とも言われ、Iターン、Uターン含め若い農家さんがそれぞれの哲学とプライドを持って果敢に農業に取り組む姿は頼もしくも、とにかくかっこいい!という一言に尽きます。



決して無農薬だけに拘ることが全てだとは思っていません。現実彼らのような生産者はまだまだマイノリティです。ただ、彼らの熱い思いが着実に実を結び、未来に正しいカタチで受け継がれ、農家の存在価値が高まることを願わずにはいられません。
そのためにも私たち消費者が正当な価値を理解し、何を選ぶのか・・・そこがとても大切なような気がします。
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