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「ゆかたってどこに着て行っていいのかわからない」
そんな理由でゆかたに二の足を踏む方、たくさんいます。
20代女子が気軽に着ているのを横目にためらっている方にあえて言います、
「どこに着て行ってもいいんです!」と。
基本的には夏の気軽なプリントワンピ、サンドレス、と考えるといいと思います。

友人とランチでも、ちょっと近所で飲むときでも、美術館でも落語会でも……ショッピングでも(洋服は買いづらいですが)。多少着崩れてもよしとして、ライブでもフェスでも!
今回はそんな「ゆかたの気軽さ」を実感できる、シーン別のおすすめの着こなしをご紹介します。
 

近所のお祭りに家族と

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深い藍のグラデーションの地色に大輪の花火柄が映える、まさにゆかたらしい1枚。透け感のある綿絽素材なので、涼やかな着心地のうえ、大人の色っぽさも香ります。

友人宅のBBQパーティへ

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友人宅へは気軽さもありつつ、大人っぽさもほしい。そんなときにこんな藍×茶色のシックな配色はおすすめ。繊細な柄のゆかたに、ブラウンの兵児帯をきゅっと結んで。
 

ホテルで母親とシャンパンランチ

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爽やかな色柄のゆかたをマリンテイストでまとめたコーディネート。トリコロールカラーの名古屋帯に、珊瑚の帯留め、白木の下駄を合わせて、街中でもOKな装いに。
 

好きな作家さん目当てでギャラリーに

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松煙染めの綿紬(めんつむぎ)のゆかたはエレガントな雰囲気。綿紬はやや地厚なので、透けを気にする必要なく、体型カバー効果もある大人に嬉しい素材です。
 

ビアガーデンやバルで夜デート

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いまは昼夜、ゆかたの色を問わなくなりましたが、やっぱり夜の白ゆかたは別格。白い絞りのゆかたには発色のきれいな帯を。黒塗りの下駄で足元を締めてさらに艶っぽく。


残念ながら、ゆかたは涼しげに見えて実はそう涼しいものでもありません。とくに暑がりな方は、素材選びに気を配るといいと思います。
隙間のある生地で風を通しやすい「綿絽(めんろ)」
肌に触れる面積が少なく肌あたりのいい「綿ちりめん」
ハリがあって速乾性のある「麻」(透けるものは長襦袢が必要です)

これらの素材は上質で高級感もあるものが多いので、大人の女性におすすめです。

呉服屋さんを伺っていて思うのは、30~40代のオーナーの自由な着こなしです。
きものの本では、こういう素材にはこの帯じゃないと、襟や足袋がないと、といったルールが書かれていますが、それってあくまでも一般的とされる「ルール」。今年の夏はとにかく暑いですし、そのあたりは現状に合わせて自由に着ていいんだな、と彼女たちをみていて思います。

そんなわけで、この夏は「着たいゆかたを着たいときに着る!」をぜひ。
 

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秋月 洋子(アキヅキ ヨウコ)

着物スタイリスト。広告代理店勤務を経て、『衣裳らくや』の店主、石田節子氏に師事。5年半にわたり、着物に関する知識、スタイリングや着つけを学び、2003年に独立。雑誌や書籍でのスタイリングと記事執筆のほか、テレビ、CM、映画等でもスタイリング、着つけを手がける。着物まわりの小物ブランド『れん』、オリジナルデザインの帯留『九九』など商品プロデュースも手掛けており、いま最も人気の着物スタイリストのひとり。書家としての側面も持ち、自筆の着物や帯のデザインも手掛けている。 著書に『秋月洋子のおでかけ着物コーディネート帖』、『大人のおでかけゆかたコーディネート帖』、『おでかけ着物歳時記』がある。

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『大人のゆかた スタイルブック 似合う1枚が見つかる。きれいに着こなす。』
著者 秋月 洋子 1500円(税別) 講談社

今年の夏こそゆかたを着たい! でもハードルが高そうで踏み切れない! と毎年思っている人へ。
洋服と違って自分に何が似合うのかわからない、どんなゆかたがあるのかわからない、どんな帯を合わせていいのか、どんなバッグや下駄を合わせていいのか、コーディネートがわからない・・・・・・ そんな数あるゆかたの「わからない」にすべて応える1冊です。
花火大会やお祭りだけでなく、レストランやショッピング、映画に歌舞伎、落語など、夏のあらゆるシーンで着たいコーディネートが全部で50スタイル。着たい、ほしいゆかたが必ず見つかります。
さらに、「ふつうに着る」から、スタイルよく「素敵に着こなす」ための着つけポイントも紹介。今年はゆかた姿で自信を持ってお出かけできます!

『大人のゆかた スタイルブック』のほか、料理、健康・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

(この記事は2018年7月31日時点の情報です)
構成/山本忍(講談社)
写真/嶋田礼奈(講談社)


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