人気スタイリストの望月律子さんがこの季節のファッションのポイントを教えます。

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夏の定番、Tシャツとデニム。最近の私が一番よくしている格好です。単純なのに、これほど難しいアイテムは他にはないかもしれません。一歩間違えると「コンビニ行くの?」みたいな気の抜けたコーデになったり、ほっこり見えたり…。

Tシャツとデニムなのに、ご近所スタイルではなくて、自信を持って街に出かけられる。この定番の組み合わせが、素敵にこなれて見せるためのちょっとしたテクニックをお届けしていきたいと思います。
 

テクニック01
ゆるっとT×スキニーが垢抜けないあなたは…
全身ワントーンにしてみよう

全身ワントーンならTシャツとデニムも垢抜けるスライダー1_1
全身ワントーンならTシャツとデニムも垢抜けるスライダー1_2
全身ワントーンならTシャツとデニムも垢抜けるスライダー1_3

Tシャツ¥1000/ユニクロ ユー 
デニム¥19000/レッドカード ※着用サイズ:アニバーサリー サイズ25 
セリーヌのサングラス、ハムのブレスレットサンローランのパンプス、ZUBIのバッグ/すべて私物

上ゆるっと、下ぴったりのシルエットは簡単でいてスタイルアップもできる組み合わせ。これをオールブラックにして色使いを抑えると、ぐっと洗練されて見えます。全身黒でも素材感が違うのでメリハリが生まれますし、肌が見えているから重たく見えません。冬のオールブラックはフォーマルな印象になりますが、Tシャツとデニムならカジュアルですし、トライしやすいと思います。そして何より一番着やせして見えます(笑)。


ゆるっとTとスキニーは
どこでチェックすべき?


私の場合、オーバーサイズのTシャツなら、サイズの豊富なユニクロをチェックします。今回はユニクロのメンズTシャツを着ていますが、袖をロールアップすると全体がぐっと締まってコンパクトに着られます。スキニーデニムはシルエットも大事ですが、一番は着心地。そもそも窮屈なものなので、「レッドカード」など体の丸みをださずに楽できれいにはけるものを選ぶといいと思います。


小物合わせのコツは…


小物は、オールブラックの延長線上にある黒、グレーを選びます。アクセサリーならグレー感覚で使えるシルバー系がベスト。派手な色小物でアクセントを効かせると、かえって悪目立ちしてしまうので避けたいですね。全体の色使いをとにかく抑えること、これが洗練して見せるポイントです。

 

テクニック2
Tシャツ自体が家着っぽく見えて苦手なあなたは…
ブラウス感覚で着られるとろみ系Tシャツを

全身ワントーンならTシャツとデニムも垢抜けるスライダー2_1
全身ワントーンならTシャツとデニムも垢抜けるスライダー2_2
全身ワントーンならTシャツとデニムも垢抜けるスライダー2_3

Tシャツ¥11000/サンスペル ※着用サイズ:2サイズ
デニム¥12000/リーバイス® ※着用サイズ:MOM"s THE WORD サイズ25
sokoのピアス、エルメスのバングル、サンローランのバッグ、マノロ ブラニクのサンダル/ともに私物

クルーネックのTシャツが家着っぽく見えてしまう。それは女っぽさが足りないからかもしれません。Tシャツ=ブラウスと捉えて、ざらっとしたTシャツではなく、とろみ素材のようなきれいめのものを選んでみてください。着用しているのは素材もなめらかでスタンドカラー。ブラウス見えする一着です。上質で女性らしいものを探すなら「サンスペル」がおすすめです。ハイウエストデニムで女らしさを強調しながら、クラシックにコーデイネートしてみました。
 

小物合わせのコツは…


着こなしはクラシックな印象にまとめているので、小物も同じテイストでそろえるといいと思います。例えば、燻した感じのゴールドのピアスやヴィンテージ感のあるチェーンバッグなど。

トップスが首が詰まっているならつま先を出す、というのも全体をすっきり見せるポイントです。
 

(この記事は2018年8月13日時点の情報です)

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