子連れでグアムに12回行っており、いろんなホテルを泊まり歩いている私。いちばんよく聞かれる質問は、「今度グアムに行きたいけど、どこのホテルがいい?」という質問です。拙著『子連れGUAM』でも書いているのですが、ホテルという旅行の土台になるものは、その方が現地でどんなふうに過ごしたいか、ホテルの何を重視したいかによって決めるのがいちばん! だから、このホテルがおすすめだよと、だれにでも同じホテルをすすめることができないんです。そんな悩ましいホテル選びを、初心者編&リピーター編にわけて、紹介します。自分たちに合いそうなホテルをみつけてもらえたらうれしいです。
グアムで泊まる、初心者におすすめのホテル
① 安心感のある日系で、子供向けの施設も充実していて、サンセットもシュノーケリングも楽しめる
「ホテル・ニッコー・グアム」
グアムの主要なホテルでは、日本語がしゃべれるスタッフがひとりもいないという場所はありません。ですが、より一層安心感が欲しいなら、やっぱり“日系ホテル”がおすすめです。場所は、ホテルが並ぶタモン地区の中でもいちばんの中心地、「Tギャラリア グアム by DFS」からは徒歩15分と少しだけ離れていますが、旅行者が使う公共バス「タモンシャトル」がホテルのエントランスの目の前まで来てくれます。ですので、アクセスにはまったく不便がありません。
私はホテルの目の前にある「ガンビーチ」も気に入っています。公共のビーチなのですが、ホテルのまん前にあるので、まるでプライベートビーチのような感じで、混みすぎることはありません。この「ガンビーチ」は、年中美しいサンセットが見られる場所として有名です。しかも、シュノーケリングも楽しめます。
ホテル内にはもちろん、キッズルームもあるし、赤ちゃん連れ向けの客室も用意されています。子供と一緒に、無理なく充実した滞在をしたいなら、こちらのホテルをおすすめします!
② 免税店のまん前、どこに行くのもアクセス抜群な中心地に建つ、日本人御用達ホテル
「アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート」
初めてグアムに行くなら、いろんな場所にアクセスしやすいホテルがいいですよね。その視点で考えると、立地条件が最高な「アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート」がぴったり。場所は、タモンの中心地にある「Tギャラリア グアム by DFS」の目の前。ショッピングセンターの「ザ・プラザ」とも直結しています。だから、隙間時間でもサクッと買い物ができます。また、公共バスは「Tギャラリア グアム by DFS」からたくさん出ているので、各所へのアクセスもスムーズです。
また、このホテルは宿泊者の70%以上が日本人というのも安心感があります。
もちろん、海の目の前に建つホテルなので、客室からは美しいオーシャンビューを楽しむ事もできますよ!
③ グアムで今いちばん新しく、きれいでゴージャスなホテル。赤ちゃん連れにおすすめ
「デュシタニ グアム リゾート」
せっかくホテルに泊まるなら、きれいなホテルに泊まりたい! そんな希望もあると思います。グアムの中でいちばん新しいホテルは、ここ「デュシタニ グアム リゾート」。おもてなしの国、タイで王室御用達の有名なホテルグループのホテルです。2015年にオープンしたのですが、グアムに17年ぶりにオープンする新しいホテルだったということで、私もオープン前から注目していました。
そして、実際にオープンしてすぐ泊まりにいき、ホテルに足を踏み入れた瞬間、こんな豪華なホテルがグアムにあるなんて! と驚いたのを今でも鮮明に覚えています。
30階建てととても高いので、高層階から見下ろすタモンビーチの眺めも最高です。また、立地は、上の「アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート」と通路で直結していて、とても便利。ホテル内のレストランがどこもおいしいのも魅力です。プールは大人っぽい仕様なので、あまり広くはありません。遊びたいざかりの小学生の子供は少し狭く感じるかもしれないので、赤ちゃん連れに特におすすめしたいですね。
グアムで泊まる、リピーターにおすすめのホテル
① 中心地からは離れているけれど、充実のプール&アウトレットに近い! 好きなことを好きなように楽しむ
「ヒルトン グアム リゾート&スパ」
私が直近で2回続けて泊まっているのが「ヒルトン グアム リゾート&スパ」。中心地にある「Tギャラリア by DFS」からは公共バスで約20分と少し遠め(といっても、こじんまりしているグアムなので、近いですよね)。ですがその分、リゾートらしいのんびりとした滞在が楽しめます。
また、ウォーターパークはないのですが、何種類ものプールがあるので、子供は飽きずに楽しめます。シュノーケリングスポットとして有名な「イパオビーチ」が目の前なのも魅力です。
ほかに気に入っているポイントとしては、私と息子が行きたいスポットへのアクセスのよさです。私が行きたいのは、1回目の記事でも紹介した「グアム プレミア アウトレット」にある「ロス・ドレス・フォー・レス」。息子が大好きなのは、「グアム プレミア アウトレット」に隣接する、ゲームセンターのあるレストラン「チャッキーチーズ」。私と息子にとっては、「T ギャラリア by DFS」での買い物よりも、こちらのほうが好きなので、ちょうどいいんです。
② 個人的に、グアムでいちばんリゾート感を感じる広大なリゾートホテル
「ハイアット リージェンシー グアム」
子供が1歳のときに初めて泊まったのがここ、「ハイアット リージェンシー グアム」。もちろん、こちらもアクセスのよい場所にあるので、グアム初心者の方にもおすすめなのですが、アクセスのよさだけでいうと「アウトリガー」か「デュシタニ」に軍配が上がります。
ですので、別の視点からのおすすめを。私は初グアム以外に、何度目かのグアム滞在でもリピートして泊まっています。その理由は、南国のビーチリゾートに来たんだなという気分を、より一層味わえるからです。ホテルに入ると、天井が高く開放感のあるロビーが出迎えてくれます。そして、部屋からのオーシャンビュー。たくさんのヤシの木…。子供がいながらも、リラックスでき、落ち着いた滞在が叶います。
赤ちゃん連れ向けの専用ルームにすれば、ベビー用バスなどの赤ちゃんグッズも用意されているホスピタリティにも満足できますよ。
グアムで泊まる、ウォーターパーク付きホテル 番外編
これまでご紹介したホテルもとってもおすすめなのですが、もし子供が活発でプールが大好きというのであれば、ホテル内にウォーターパークがあるホテルが便利です。
あちこち行かなくても、子供が大満足してくれるので、親もリラックスして過ごせます。
子供が小さいうちからでも楽しめますが、子供が活発になればなるほどウォーターパークを十分に活用できるようになると思います。実際、息子は未就学児で訪れたときよりも、小学生になってからのほうが楽しめるアクティビティが増えたと思います。
・「オンワード ビーチリゾート」
流れるプール、波の出るプール、大きなスライダーなどがあります。ビーチの少し沖にある無人島までカヤックで行けるので、アドベンチャー感も味わえます。
・「パシフィック アイランド クラブ グアム」
小さな子供用のプールから、ウォータースライダー、ゲームプールまで幅広いアクティビティが楽しめます。水遊びだけでなく、トランポリンやアーチェーリーなど、陸上の遊びも充実しています。
グアムのホテル事情、いががでしたか? ご自身にぴったりなホテルを探すヒントになればうれしいです。
高橋香奈子 著 1400円(税別) ワニブックス
12回の子連れグアム旅行の経験を生かし、完全ママ目線・旅行者目線でつくられた1冊。子連れに向いたホテル選びのポイントから、飛行機内での過ごし方、旅行の持ち物リスト、現地での過ごし方、買い物&レストランスポット情報まで、すべて著者が実際に子連れで訪れ、ママのフィルターで納得したものだけ厳選して掲載。こんなに子連れ目線で、かゆいところに手が届くガイドブックはこれまでになかったと大好評で、即、重版出来。ファッションエディターならではのおしゃれでわかりやすい誌面も話題に。
撮影/羽田 徹・高橋香奈子
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