シンプルなデザインで、保温性にも優れているストウブ鍋ですが、実は、冷やしたり凍らせたりするお菓子作りにも最適ということをご存知ですか? ストウブ鍋の厚い鋳鉄(ちゅうてつ)は、じわじわと冷やしておいしさを素材に浸透させ、冷たさをしっかりキープします。
そのストウブ鍋を使ったレシピ本『ストウブで冷たいお菓子』から、著者の柳瀬久美子さんも夏になると必ず作りたくなるというレシピをご紹介します。
ローズマリー風味のヨーグルトソルベ
ローズマリーの香りが心地よく、さっぱりとした味。夏になると必ず作りたくなる私の大好きなソルベです。ベイクドパイナップルのデザートと相性抜群です。
材料(4~6人分)
・ヨーグルト 200g
・ローズマリー(フレッシュ) 1本
・牛乳 200ml
・はちみつ 85g
・レモン果汁 1/2個分
・ラム酒 大さじ1/2
作り方
1.鍋に粗く刻んだローズマリーと牛乳を入れ、中火にかける。沸騰したら火を止め、ふたをして約5分おき、ローズマリーの香りを移す。
2.ローズマリーを除き、氷水を張ったバットに鍋を入れて粗熱を取る。はちみつ、レモン果汁、ヨーグルト、ラム酒を加え、全体を混ぜ合せて冷凍庫に入れる。
3.縁のほうから固まりはじめたら、ハンディブレンダ―で全体を混ぜるようにして空気を含ませ、再び冷凍庫に入れる。この作業を3~4回繰り返し、少し固めのシェイク状にする。
<使うのは16cmのラウンド>
パイナップルのロティ
ロティとはフランス語で「ロースト」のこと。パイナップルをキャラメルでじっくりローストしてみました。キャラメルをまとったパイナップルとヨーグルトソルベ。ぜひ、合わせて食べてみてくださいね。
材料(4人分)
・パイナップル 1/2個
・グラニュー糖 50g
・ブラウンシュガー 50g
・水 大さじ2
・バター(食塩不使用) 40g
・ラム酒 大さじ2
・ローズマリー風味のヨーグルトソルベ 適量
・ローズマリー(フレッシュ) 適量
下準備
・パイナップルは縦4等分にカットして、芯と皮を取り除く。
・ローズマリー風味のヨーグルトソルベを作る。
・オーブンは150℃に予熱する。
作り方
1.鍋に砂糖類と分量の水を入れて中火にかけ、キャラメル状になったらバターとラム酒を加えて全体をなじませ、パイナップルを加えて両面をキャラメリゼする。
2.ふたはしないで150℃のオーブンで13~15分焼く。
3.2をバットに移して粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす(鍋底に残ったキャラメルはソースになるので捨てないこと)。
4.器に盛り、ローズマリー風味のヨーグルトソルベを添える。あればローズマリーを飾り、3のキャラメルソースを添える。
出来上がりを冷やすと、キャラメルソースのバターが固まってしまう。ソースを使うときは、室温でよく混ぜて乳化させること。
<使うのは17cmオーバル>
『ストウブで冷たいお菓子』
著者 柳瀬 久美子 講談社 1400円(税別)
「ストウブ」といえば、素材の良さを引き出し、蒸す、焼く、煮るのオールマイティな鍋として人気を集めています。ガス、オーブン、IHにも対応可能で使い勝手抜群!
そんな鍋をお菓子づくりにも使わない手はありません。
「保温性に優れている」=「保冷性にも優れている」。じつは冷たいデザートを作るにも最適な鍋なのです。
アイスクリームはベースになるアングレーズソースを使って、鍋ごと冷凍庫に。時々かきませれば、できあがり。プリンはストウブにプリン液を入れて、湯煎で焼く。鍋の厚さが湯煎のときの熱のあたりを柔らかくし、冷やした後の保冷性もいい!
おもてなしの場面では、ストウブに入れたままできあがったものをそのままテーブルに出せば、見た目も新鮮、冷たさも持続する……。
冷たいデザートで、新しいストウブの魅力発見です!
『ストウブで冷たいお菓子』のほか、料理、健康・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>
(この記事は2018年8月23日時点の情報です)
・第2回「今すぐ食べたい冷んやりスイーツ ストウブ鍋でニューヨークチーズケーキ」はこちら>>
・第3回「ストウブ鍋だととっても簡単!りんごで「タルトタタン」のレシピ」はこちら>>
柳瀬 久美子(ヤナセ クミコ)
東京都出身、料理研究家。都内洋菓子店、レストランなどで6年間働いた後、渡仏。滞在中リッツ・エスコフィエ、ディプロム取得。知り合ったフランス人家庭での生活の中フ ランス家庭菓子、家庭料理を覚える。帰国後フードコーディネーターとして独立。雑誌、広告、テレビなどの料理・菓子制作のほか、企業の商品開発、店舗のメニュー開発も手がける。
『ジェラート、アイスクリーム、シャーベット―ライト&リッチな45レシピ』(主婦の友社)、『おうちでつくれるかわいいお菓子』(実業之日本社)、『ストウブでつくるあったかいお菓子』(講談社)など著書多数。