昨日は、音楽を楽しむだけがフェスではないと書いてしまいましたが、やっぱりライブを堪能してこそ、チケット代金以上の体験ができるというものです。今年のライジングサンの個人的ハイライトをダイジェストでお届けいたします!
テント生活での2泊3日になるため、さらに今年は天候も安定していなかったため、体力の温存を考えながらの行動に。
1日目。今年は会場レイアウトが大きく変わったので、パトロールも兼ねて会場をあまねく歩いてみました。
suchmos→水曜日のカンパネラ→電気グルーヴ→(元ミッシェルの)ウエノコウジ生誕祭→フィッシュマンズ→レキシ
水曜日のカンパネラも電気グルーヴも次なるステージへきちんと自分たちや表現方法を進化させていてえらいなぁ、と感心しつつも……(ヴォーカルにクラムボン原田さんとハナレグミ永積くんを迎えた)フィッシュマンズ! ヴォーカル佐藤くん亡き後のライブも幾度となく観ているはずなのですが、密度が高く全員の気迫が凝縮されているライブで、今まででいちばん強度を感じるパフォーマンスでした。つまり、最高でした!
2日目。この日は翌日の夜明け、サンライズ時間までライブが続きます。13時から29時までの一本勝負。テントで仮眠をとりつつ、広い場内に点在するステージを渡り歩きました。
リンダ&マーヤ→大橋トリオ→よよか&奥田民生&kenken&charのセッション→スチャダラパー→ザ・クロマニョンズ→山下達郎→奥田民生→The Birthday→エレファントカシマシ→Dragon Ash→東京スカパラダイスオーケストラ
まず、私が今年ライジングへの参加を決めた決定打は山下達郎氏のエントリーがあったから。音響を考慮して通常はホールツアーしかやっていない山下氏が、8年前のライジングでフェスに初めて参加。その時、私も参加しており、いわゆるマジックアワーと言われる夕景と達郎氏の歌声のマリアージュが織りなす極楽が忘れられず(笑)。
これでお腹いっぱいになってテントをたたんで帰ろうと思ったくらい(笑)の充実ぶりでした。余談ですが、今年はユーミンも最強セットリストでフェスデビュー。サザンオールスターズもですが、この3アーティストの世代のメジャー感、エターナル感は圧倒的。歌声とともに、聴いている人それぞれに“いつかのアノ時の思い出”を脳内再生させてしまうパワーがありますね〜。
そして、明け方の3時30分。ご来光を待ちわびながらの20周年を迎えた大トリ、東京スカパラダイスオーケストラがスタート!
今年は雲が多く、太陽は顔をのぞかせませんでしたが、朝焼けは見ることができました。
こちらがセットリストです。もう、これ自体でひとつのフェスができそうな豪華なコラボぶりでした。①火の玉ジャイヴ with中村達也 ②スキャラバン with中村達也 ③美しく燃える森 with奥田民生 ④カナリヤ鳴く空 withチバユウスケ(The Birthday) ⑤銀河と迷路 ⑥流れゆく世界の中で withキヨサク(モンゴル800) ⑦SKA ME CRAZY ⑧野望なき野郎ども withTOSHI-LOW(BRAHMAN) ⑨追憶のライラック withハナレグミ ⑩星降る夜に with甲本ヒロト(ザ・クロマニョンズ) ⑪水琴窟 ⑫爆音ラヴソング with尾崎世界観(クリープハイプ) ⑬白と黒のモントゥーノ with斎藤宏介(ユニオン・スクエア・ガーデン) ⑭ちえのわ with峯田和伸(銀杏BOYZ) ⑮めくれたオレンジ with峯田和伸(銀杏BOYZ) ⑯DOWN BEAT STOMP ⑰Paradise Has No Border
20周年の大トリがスカパラ。きっと大変なことになるとは思っていましたが、想像以上のお祭り騒ぎに。
青春時代を共に過ごしたバンドが今でも現役バリバリで。昔を思い出しつつも、彼らの現在の頑張りが今の自分の励みになって。私の父や母世代も胸をときめかせることができるレジェンドと言われるアーティストが出し惜しみのないパフォーマンスを披露して友人や家族と「よかったねー」と言いあえて。アップカミングなバンドにティーンエイジャーたちが狂喜乱舞して汗だく泥だらけになっているのを微笑ましく見つめる親世代もいたりして……つまり、世代を超えてたくさんの思い出が共有され、来場者の数だけたくさんの青春が生まれたり、呼び覚まされたり、醸造されたりしているんだよなぁ、と。
過去にすがって生きていきたいわけではないのですけれど、こんなとっておきの思い出を増やしていけるのは幸せなことだ、と思っています。
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