先週末、『ビーマイベイベー 信藤三雄 レトロスペクティブ』が開催されている世田谷文学館へ。皆様は、アートディレクターの信藤三雄(しんどうみつお)さんをご存知でしょうか?
“信藤三雄”という名前にピンとこなくても、ミモレ世代の方なら彼の作品には必ず触れているはず! 松任谷由実、サザンオールスターズ、ピチカート・ファイブ、ミスター・チルドレン、エレファント・カシマシ、ブランキ・ジェット・シティ、UA……など、多数のミュージシャンのジャケットやポスターなどのデザインをされている方です。
80年代の初期作から最新の作品にいたるまで1000点以上ものアートワークが一堂に介しています。
もう、ノスタルジーしかありません。会場はとてもコンパクトだったのですが、ひとつひとつのジャケットやポスターと対峙してしまうと、時間がいくらあっても足りないワンダーランドでした(笑)!
その時の時代がパッとフラッシュバッグするキャッチーなアートワークは、当時ハマッていた音楽とセットで私の脳内にしっかり焼き付いています。
80年代のジャケット・デザインから現在進行中のプロジェクトまで、信藤三雄は、この時代の音楽(&メディアとデバイス)と併走してきた。(フリーライター)故・川勝正幸は著書『ポップ中毒者の手記』の中でその様を「ミュージシャンと一緒に走っている勢いがデザインにもある。要するに同時代性を感じさせる」と記している(同展覧会フライヤーより)。
Spotifyもapple musicも……ストリーミングサービスはとても便利ですから、私ももちろん利用しています。ですけれど、やっぱりアートワークを「物」として受け止めて所有する喜びというのも絶対的にあったんだよなぁ、と。アルバム単位で作品を聞いてアーティストの思いを汲んで、歌詞カードを読みながら時に涙したり(あれ、私だけですか笑?)、お気に入りのアルバムジャケットを部屋の棚に飾ってインテリアの一部にしたり……そういう体験をしないで子供たちは大人になるのだよなぁ、と。
展示会から帰り、家で久しぶりにCDを引っ張り出しました。信藤氏が手がけたジャケットを眺めながら、青春時代にいつも私のそばにいてくれた音楽たちを聞き、その夜は更けていきました。
今日のお品書き
バタやんも連呼(笑⁉︎)しておりますが、この秋はチェック柄がトレンドのようです。ファッションライター榎本さんは早速今買って秋まで楽しめる、チェック柄のパンツをチョイス! Tシャツとの合わせ、新鮮です♡
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