現在の家に引っ越してから3年ちょっとが経ちました。家作りやインテリアは何十年もかけて完成させれば良いし、その時の気分や状況で変化しても良いと思っています。なので、数年経過しましたが、未だにworking onです。急に思い立って玄関の「気分」を変えてみました。

あまりに忙しい毎日なので、ONとOFFのスイッチを入れ替える場所が必要で、玄関は広く作りました。引っ越ししてすぐ、イギリスのアンティークのチェストをセットし、そして昨年、イタリアのアンティークの絵画を買い、けれど「何か足りないんだよなあ」と思っていたので、少し大き目のプラントを購入。小さな灯り取りからの光で十分育つこと、そして難しい手間がいらない丈夫な――と条件を伝え、新宿伊勢丹の5階にある「ソルソホーム」で見立てて頂きました。

玄関の写真を見て頂き、「ファンシーなもの」「ダークな色のもの」「昭和っぽいもの」は避けたい旨も話し、選んでもらったのがアルカンタレアというグリーン。なんとブラジル原産。すごい! 私の好みをわかってくださっている!

車で行っていたので、すぐに持ち帰り、玄関先にセット。良いじゃないですか~(笑)♡ わざわざ探しに行ったのではないのですが、こうして偶然見つかると、パズルがぴたりとはまるみたいで嬉しいですよね。自宅が少しワイルドに、そして更にボーダレスになりました。

玄関はその家の顔。ここがどういうしつらえになっているのか、心地良く整っているのかは、家族の状態までも伝えてしまうと思うのです。実は、今回とある雑誌の取材でもう1度家を見直したのですが、こうしたタイミングは、大事ですね。全力で掃除し、インテリアを見直しますから(笑)。

というわけで、ほぼ毎日撮影! の1週間が始まりました。手を抜かず、たくさん笑いながら今週も駆け抜けたいと思います。

大草 直子

  • こうした「小さきもの」は、旅先で買うことが多いです。浄化の作用があるセージの枝を乾燥させたものはLAで、メッセージ入りの石はバリで購入しました。
  • できるだけ季節の生花を欠かさないように。「花占い」と呼びたくなるほど、その時の気分や気持ちを表しますね。あまりきれいに整えるのが気分ではなかったので、アシンメトリーな集合体にしました。