yokoMAMAさんからの質問
Q. よせばいいのにママ友に正論を言ってしまう……。

私はつい戦ってしまいます。よそのお子さんの悪口を言うママたちに、「どの子供も見守るのが大人の義務では?」と正論を言ったら、嫌がらせされました。聞き流せば良かったと後悔しています。でも我慢できないんです。(45歳)

特別ゲスト 田村耕太郎さんの回答
A. 正論は人の数だけあるものです。
教えを乞うてくる相手以外には
言わないほうが賢明でしょう

人の数だけ正義があり、その数だけ正論もあるものです。ですから正論は、どんなときでも発する前に1回飲み込み、1日寝かせてください。そうすると、「それでもやっぱり言うべきだ」とか、「いや、わざわざ言う必要はないな」といったことが見えてきますから。

ただし基本的には、自分に教えを乞うてくる相手以外に正論は言わない、というのが僕の考えです。もちろん、正論を考えることには意味があります。人としての根源に関わることですから、それを考えることは自分を成長させてくれると思いますから。ですがそれを外に発信することには、あまり意味がないのです。先にも言いましたが、なぜなら人ぞれぞれ正義は違うから。そもそも正論を言うという行動の裏には、自分の考えを外に出してスッキリしたい、という本心が隠れています。誰でも、自分の考えを飲み込むのはモヤモヤするものです。ですがこの“スッキリしたい”が一番危険。言われた相手は自分を否定されたと感じますから、何十倍にもなって返してきます。それも、長い時間をかけて。私もかつて正論を言ってしまった相手から、いまだに敵意を持たれているものです。難しいとは思いますが、一時のスッキリ感のために今後こうむる被害の大きさを考えたら、頑張って飲み込まれたほうが絶対に良いと思うのです。

とはいえ、他のママ友と一緒になって悪口を言う必要はまったくありません。発した悪口は必ず伝わりますし、場合によっては自分が言ってもないことまで言ったかのように伝わることもあります。まさに、フェイクニュースのように……。悪口を振られたときは、他愛もないことを言ってごまかすのが一番です。それで相手がムッとし、アナタの悪口を言い振らしたとしても、周囲はきっと事情を分かっていると思います。それよりも悪口を言ってこうむる被害のほうが大きいですから、相手のペースに乗せられないよう気をつけられてくださいね。

PROFILE
  • 田村耕太郎(たむらこうたろう)国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクール顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業アドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国・インドのユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版社)など多数。 この人の回答一覧を見る
 取材・文/山本奈緒子 

 

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