mm77さんからの質問
Q. 薬に頼りたくないという私の考えを夫は尊重してくれません。

夫との価値観の相違について質問です。私は代替医療の勉強をしていたこともあり、あまり薬に頼らない生活をしています。夫は風邪をひく前から風邪薬や解熱剤を飲む家庭で育ったため、そのあたりの考え方は全く一致しません。先日も、数年に一度の風邪による高熱でダウンしてしまいましたが、解熱剤を飲ませようとする夫と、2,3日で下がるのだから無理に下げたくないと考える私の意見が合わず、プチバトルに。私としては、薬に頼りすぎの夫をとやかく言うつもりはありません。ただ私の考えも尊重して欲しいと思うのですが、なかなか分かってもらえず悩んでいます。(43歳)

特別ゲスト 田村耕太郎さんの回答
A. 夫婦といえども完全には分かり合えないものですが、
人生は捨てたものではありません。
一緒にいて良いこともいっぱいあるのではないでしょうか。

なるほど。薬を例に挙げられていますが、おそらくこういった価値観の違いは様々なシーンで起こっており、mm77さんは、そのため悩まれているでしょうね。僕も家族があり、やはり価値観の違いからいろいろな衝突を繰り返してきました。そうして、「夫婦も、血がつながった家族も、みな別人格であり、基本的にはすべてを分かり合えることはないという前提で生きたほうがラクだ」という境地に達しました。この前提を念頭に置いたうえで相手を助けようとすれば、相手から聞く耳を持ってもらえなかったりウザがられたりしても、「当然だ」と思えて必要以上に傷つかないのです。

偉そうに言ってしまいましたが、「夫婦といえども完全に分かり合えることはない」というのは、誰しも分かっていらっしゃることだと思います。それでも一緒にいるのは、それ以上に良いことがいっぱいあるからではないでしょうか? 楽しさが倍になった、悲しみが半分になった、などと……。もちろん、良いことがなくてツラいことばかりになってしまったら、その環境は遠ざけたほうが良いのですが……。でも人生は捨てたものではありません。お話を読ませていただいた限りでは、夫はmm77さんのことを心配して薬を飲むように言ったのだと思います。相手を思う気持ちがある限り、きっと「一緒にいて良かった」と思う気持ちのほうが、ツラい気持ちを上回るのではないかと思います。

PROFILE
  • 田村耕太郎(たむらこうたろう)国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクール顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業アドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国・インドのユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版社)など多数。 この人の回答一覧を見る
 取材・文/山本奈緒子 

 

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