pinokikiさんからの質問
Q. 子どもを諦めるということに、どのように折り合いをつけたらいいのでしょうか?

1年前に生理が止まり診察を受けたことがきっかけで、卵巣のチョコレート嚢胞と子宮筋腫が見つかりました。42歳という年齢から、ダメ元で不妊治療を優先することにし体外受精を数回おこなってきましたが、受精卵が育たず先に進まない状態です。主人は私の体を第一にと考えてくれており、ありがたいのですが、私自身が不妊治療をやめること、さらに卵巣の手術を受けることについてやるせなさと不安しかなく、心の整理がつきません。どのように折り合いをつけて良いのか、ヒントがありましたら教えていただけますでしょうか。(42歳)

特別ゲスト 樋野興夫先生の回答
A. 困っている子どもの面倒をみれば
心は豊かになることと思います。

日本は血縁関係を重んじますが、子どもを産まなくとも、養子をとれば子どもを持つことはできます。私の妻はアメリカ人なのですが、アメリカでは困っている子どもを自分の子どもとして引き取り育てる、ということが社会に浸透しており、実際、妻の友人にも養子をとっている人はたくさんいます。子どもは社会からのプレゼントです。自分の所有物ではありませんから、血縁のあるなしはさして重要なことではないと思うのです。

そう考えますと、自分の体に負担をかけてまで治療をすべきかと問うたとき、おのずと答えは出るのではないでしょうか? 卵巣のチョコレート嚢胞や子宮筋腫ががん化することはまれですが、絶対にないわけではありません。がん化しなくとも、様々な症状に悩まされますから治療をしたほうが良いですし、後々後悔もないでしょう。

そうして、世の中には困っている子どもが多くいますから、そういう子どもの面倒をみるのも良いのではないでしょうか。私は、人生の目的は「品性の完成」にあると思っております。困っている子どもを育てれば、自分は犠牲になっても、きっと心は豊かになると思うのです。

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 取材・文/山本奈緒子 

 

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