一時期、色の名前を覚えた息子は、折に触れて「ママは何色が好きー?」と聞いてきました。そのたびに私は「青。ブルー」と答えてきました。実際に青が好きだし、似合うとも言われたことがあるし、「ママは女の子だからピンクね!」と割り振られるのも嫌だったから。一貫して「青、ブルー」と答えてきたことが功を奏して、色とりどりのものを家族で分けるときには「ママはこれね、ブルー好きでしょ」と割り振ってくれるようになりました。
4歳前後になると子どもたちはどこで覚えるのやら「女の子はこれで遊んじゃダメ!」「男の子なのになんでピンクなの?」などと言い出すので、そのたびに「女の子だってブルーが好きな子もいるし、ピンクが嫌いな子もいるかもしれないよ。女の子だからって勝手にこれが好きそうって割り振らないで、本人に聞いたほうがいいんじゃない」と言っていました。ただこれだけだとあまりイメージが沸かないので、「ほら、ママだって女の人だけどブルーが好きでしょ?そういう子もいるの」と、事例を示し続けることで子どもに伝わるものがあるといいなと思っています。
最近、ポケモンにはまっている6歳息子は、折に触れて「ママはどのポケモンが好きー?」とカードや図鑑を見せてきます。ものすごく正直に言えば、架空の生き物にあんまり興味が持てないんだけどな……。どちらかというと動物系のモンスターを指して「これがカワイイかなぁ」などと生返事をしていました。
そうすると、優しい息子は私が「カワイイ」モンスターが好きなんだと思って、ふわふわした見た目やフェアリータイプ(妖精系)のモンスターをあてがってくれます。息子曰く、いくつかのフェアリータイプポケモンは、周りが「あ~かわいいなぁ~」と癒されている間に攻撃をするんだそうです。なるほど、なんかそれもずる賢い感じでどうなのかなぁとは思うけど、カワイイからって弱いわけではないんだね。
そこで、
最近読んだヤマザキマリさんと小島慶子さんの対談本『そのグローバル教育で大丈夫?』で、ヤマザキマリさんのご自宅に働きに来ているヘルパーさんが若い移民の女の子で、めちゃくちゃセクシーな格好をしてきて半ケツなんだけど、とてもふてぶてしくてまったく触らせようとしないような態度をしている、といったことが書いてありました。小島さんが「セクシーで媚びているなら嫌だけど、ふてぶてしいならいいですよね」と反応されていて私も読みながら「確かに!」と頷きました。
よくセクハラや痴漢などで、被害者に対して「じゃあどうして露出をするのか」という批判が出てきますが、別に誰にでも触らせてもいいと思ってそういう格好をしているわけじゃない。可愛かったりセクシーだったりすることと、強くて媚びない!ということは両立するんだと最近思っています。
もちろんハラスメントや犯罪の被害者が「ふてぶてしい態度をしていなかった」ことが原因だと言いたいわけではなく、加害者側に女性らしさ=あなたを誘っているわけではない、という当たり前のことを認識してほしいわけですが。
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