こんにちは。ミモレの川端です。少し前に「いつも元気で明るくなくていい」と書いてあった鴻上向史さんの『コミュニケイションのレッスン』をご紹介しました。それから私もすっかり鴻上ウォッチャーなのですが、先日、17歳の女子高生の相談に答えていたアエラの記事がまた素晴らしかったのです。

「本当の友達が欲しい…」17歳の女子高生に鴻上尚史が助言した「おみやげ」関係とは?>>

いじめられているわけじゃないけれど、なんとなく自分がいてもいなくてもいい感じ、そしていいように使われている感じ……わかります。すごくわかりますよね。大人になってもある。私も現在進行形の関係にそういうときあるんです。

求めてばかり、相手のせいにしてばかりじゃ「本当の友達」はみつからないよ、と鴻上さんはけっこう厳しい答えをいいます。

そして後半では、

「友達のふりをする苦痛」と「ひとりのみじめさ」を自分で天秤にかけないといけません。焦らず、ゆっくり考えて下さい。

という提案をされています。

これ、すっごいわかる。けれど、とてもしんどい選択ですよね。

ミモレを読んでくださっている方には「ひとりのみじめさ」をどこかで選択した経験があるのではないかなと(勝手に)想像しています。

鴻上さんの結びの言葉に私は少し泣きそうになりました。

孤独って、選択するのはしんどいけれど、「人間を見る目を養い、相手の気持ちを察する」ことができるようになるトレーニングとしてきっと必要な時間なんですね。

少し前に買って、最近ふと思い出して読んだ山内マリコさんの新刊『選んだ孤独はよい孤独』

女の人の繊細な感情や欲望を描くことが上手な山内マリコさんが珍しく男の人を主人公にした短編集。3行に満たない短い作品があったり、中編もあったり。「ひとりのみじめさ」のほうを選んだ瞬間を切り取っているものが多いのです。

中でも、高校のサッカー部で奇跡的な優勝を果たした華やかな3年生の次の代のキャプテンを担うことになった男の子が主人公の「さよなら国立競技場」、イケてる彼女の裏アカウントを見てしまう「彼女の裏アカ物語」が秀逸でした。

「孤独は人を強くする」なんて言われてきたけれど、強くするんじゃなくて、繊細なところをより繊細にする。自分や他人の感情のやわらかいところに気づく余白をつくるのかもしれないとこれを読んで思いました。あと、「好きじゃないものに気づく」にも孤独な時間は大切です。

読書はそういう意味ではひとりの世界にならないとできない(音楽や映画なら人と同時に共有できるのに)、人から話しかけられることも、スマホを見ることも同時にできない稀有な趣味ですね。

先日、「インスタ読書会」をやらせてもらって、そんな孤独な趣味のはずが、こうやってリアルタイムに共有できて、コメントもいただけて(コメントしてなくても何人見てくださったかはわかるので)感慨深く、すごく感激でした。なんと2000人近い方が見てくださったんです。

読書会に参加するって、かなり社交性の高い行為ですが、ネット上なら、結局孤独なところ(集まらなくても、発言してもしなくても、メイクもおしゃれもしなくてもいい)のも私自身も気がラクでいいなあと思いました。

そんな大人のひとり時間を充実させるすべを、共有できたり、共感できたり、いろいろ機会を企画できたらと思いました。

そうそう、それとは別に10代の女の子で孤独を選択した子が報われそうなメディアを見つけたので、別途ご紹介する予定です。個人的に、思春期の孤独と友達のふりの天秤いかける辛さについてにすごく興味があり、応援したい気持ちがあります。大人になってもずっと続くから。

次回、インスタ読書会は11月20日です。ライブ形式ではなくて、IGTVでいつでも見られる形式に変えてやってみようと思っています。
ではではまた~。