一人暮らしの学生さんからシニア世代まで幅広く活用できる電子レンジは、時短料理に欠かせないアイテムのひとつですね。料理研究家、村上祥子先生の著書『村上レンチン食堂の「15分で2品」定食』では、電子レンジで旬の食材を使った料理が簡単に作れると大人気。そこで、これからの季節に食べたいクリームシチューの作り方を紹介します。
村上先生のレシピなら、ダマになりやすいホワイトソースもなめらかに作れます。ふわふわのミートボール入りクリームシチューが12分で完成! 副菜のおすすめ「キャベツとにんじんのホットサラダ」も材料を混ぜてレンジで加熱するだけ。主菜レンジ中に下ごしらえすれば2品13分で完成です!

ミートボールのクリームシチュー  調理時間12分
 

 材料(1人分)

・玉ねぎ……1/2個(100g)
・にんじん……1/2本(75g)


|鶏ひき肉……100g
|塩……小さじ1/ 5
|こしょう……少々
|片栗粉……大さじ2
|パセリ(みじん切り)……小さじ1

・バター、小麦粉……各大さじ1
・牛乳……150ml
・塩、こしょう……各少々

 作り方〈下ごしらえ4分 レンジ8分〉

1. 玉ねぎは半分をみじん切り、残りはくし形切りにする。にんじんは皮をむいて大さじ1ほどをすりおろし、残りは1.5×3cmの拍子木切りにする。
2.ボウルにA、みじん切りの玉ねぎ、すりおろしにんじんを入れて練り混ぜ、5等分してボール状に丸める。
3. 耐熱ボウルにくし形切りの玉ねぎ、拍子木切りのにんじんを入れ、(2)をのせる。ふんわりラップをし、電子レンジで5分加熱する。
4.別の耐熱ボウルにバターと小麦粉を入れ、ラップなしで、電子レンジで1分加熱して取り出す。泡立て器でよく混ぜ、さらに牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜ、塩、こしょうを加えて混ぜる。
5.(3)に(4)を加え、ラップなしで、電子レンジで2分加熱する。

POINT
ホワイトソースはバターと小麦粉を粉が見えなくなるまでよく混ぜて。吹きこぼれやすいので、ラップなしで加熱を。

 

合わせて食べたい「キャベツとにんじんのホットサラダ」 調理時間5分


ホットドレッシングはサラダの新しいアイテム。生野菜がおいしく食べられます。

 材料(1人分)

・キャベツ……2枚(100g)
・にんじん……2㎝
・ベーコン……2枚


|おろしにんにく……小さじ1/ 4
|赤唐辛子(小口切り)……2~3切れ
|オリーブ油……大さじ1

B
|酢……小さじ2
|塩、こしょう……各少々
|パセリ(みじん切り)……少々

 作り方〈下ごしらえ4分 レンジ1分〉 

1. キャベツは4cm幅に切ってせん切りにする。にんじんは皮をむき、縦薄切りにしてせん切りにする。
2. ベーコンは1cm幅の細切りにする。耐熱ボウルにベーコンとAを入れて混ぜ、ふんわりラップをして電子レンジで1分加熱する。
3.(1)を加えて混ぜ、さらにBを加えて混ぜる。

POINT
ベーコンはオリーブ油に加えて加熱し、うまみを溶かし出します。油を野菜にからめた後で調味料を加えれば、野菜がベチャッとしません。

※書籍では600Wの電子レンジを使用しています。使用している電子レンジに合わせて加熱時間の調整をしてください。


その他、「たいのアクアパッツァ定食」「揚げない鶏のから揚げ定食」など短時間で作れる献立がたくさん! ぜひ時短レシピのレパートリーを増やしてください。

たいのアクアパッツァ定食、揚げない鶏のから揚げ定食など

村上 祥子(ムラカミ サチコ)

料理研究家。管理栄養士。公立大学法人福岡女子大学客員教授。
福岡女子大学で栄養指導実習講座を担当。治療食の開発で、電子レンジに着目。以来、研鑽を重ね、電子レンジ調理の第一人者となる。その後も、糖尿病、生活習慣病予防改善のための栄養バランスのよい、カロリー控えめのレシピを数多く考案し出版。また、高齢化個食社会を見据え、簡単にできる一人分レシピの開発、保育所、幼稚園、小学校の食育出前授業を行うほか、日本栄養士会主催の特別保健指導にも講師として参加する。日本国内はもとより、ヨーロッパ、アメリカ、中国、タイ、マレーシアなどでも、年齢を問わない「食べ力(ぢから)」をつけることの提案と、実践的食育指導に情熱を注ぐ。健康的な食材を手軽にとるためのアイディアが豊富で、「電子レンジ発酵パン」、「バナナ黒酢」、「たまねぎ氷」、「にんたまジャム」、今テレビで話題の「レモン酢」等を開発し注目を集めている。これまでに出版した著書は330冊(730万部)。現在、健康寿命の延伸に力を注いでいる。

 

『村上レンチン食堂の「15分で2品」定食』

著者  村上祥子 講談社 1350円(税別)

この本は……
■すべて電子レンジで作れます(鍋・フライパンはいっさい不要)■2品が下ごしらえ込みでだいたい15分で完成します。■2品は一汁一菜だったり、主菜と副菜だったり。それにごはんを足せば1食完成の定食仕立て。■レンチン2菜だけで1食分完成のメニューもあります。■1人分の材料と作り方になっています。(作りたい人数で倍にしていけば良いので便利です)■季節を感じる旬の食材を使って、春夏秋冬それぞれ1週間のメニューになっています。■1週間の中で買ったものはなるべく使いきるよう使い回しの工夫をしています。■巻末では、電子レンジでこんなことまで?とビックリするような面白い使い方をたくさん提案しています

たとえば…
浸水時間なしでご飯がおいしくすぐ炊ける、魚が焼ける、豆乳ヨーグルトを短時間で作れる、ピザやフォカッチャが生地から発酵時間なしですぐできる、ジャムが作れる、半端なあまり野菜をなんでも入れて健康副菜が2分でできるetc...

『村上レンチン食堂の「15分で2品」定食』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

写真/中野正景(スタジオコム)
構成/相場美香

 

出典元:https://kurashinohon.jp/733.html

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