さて昨日のブログ再開宣言に続いて
今日はビューティの話。
だってわたしはコスメのマーケティングの仕事をずっとしているので。
仕事内容は会社によって微妙に変わってきましたが、エスティローダーをスタートに、アルビオン(商品開発)、RMK(同じく商品開発)、DIOR(プロマネ)、THREE(ブランドマネージャー) 、とアメリカに行く38歳頃まで
大好きなコスメブランドでそれぞれに商品開発やプロダクトマーケティングに関わってきました。アメリカでは1人で起業してみて、今年で4周年。日本での企業との仕事と別にオーナーとして日々のオペレーションをしています。
東京に戻った今も化粧品の仕事をしていますよ!
ビューティ界にもいろいろなトレンドがあり
どれもが楽しいけれど、時期的に気になるのはやはり年末にかけて発表される
ベストコスメ。
以前にも書いたけれど、このベストコスメはメディアへの出稿料などに
左右されるものではなく、その多くはライターさんたちも緊張しながら投票する「ガチ」なもの。どのブランドも、どの商品開発者も、このベスコス、を目指して頑張るわけで、ベスコスの発表の一報がオフィスに入った時は
わーっと歓声があがり、日頃の苦労も開発のしんどさも吹き飛びます!
なので読者として見るのも大好き。とても参考にしています。そしてわたしにとっては、仲良しの元同僚たちが何を開発しているか分かっていることもあり、皆の仕事の成果が評価されるととっても嬉しい時期でもあり、よくおめでとうのLINEが飛び交います。w
さて、前段が長くなりましたが、わたしが今年注目しており自分の中で
ベスト 新 ブランド と思っているのがこちらのFEMMUE (ファミュ)。K-Beauty 、つまり韓国コスメの新潮流です。
見て。このフェミニンさ。

ピンクにゴールドに花びら ・・・
ラグジュアリー系かと思いきや天然由来率がどれも95%以上にもなるような
ナチュラル/オーガニックコスメ。
このカテゴリーで、ここまで優雅にエレガントにしてくれて
いるところがたまらない。コンセプトは 「花が持つ個性をバイオサイエンステクノロジーで引き出し、化粧品として完成度を追求。花に導かれる真の美しさを追求するフラワーセラピースキンケアブランド」なのだそう。

こんなにも、ナチュラルでオーガニックで、それでいてこんなにもエレガントでフェミニンな佇まいとは、わたしたちが欲しいものが全て詰め込まれていて
その欲張り加減がとてもK-Beauty らしい。
というか、韓国カルチャーそのものな感じ。
現在、日本ではコスメキッチンやメイクアップキッチンで買えるようですが
流通戦略もユニークで、実はソウルでも買えるお店がとても限られるそう。
オーナーは韓国市場はターゲットにしておらず、狙っているのは
アメリカ、そして日本市場だそうでして。
アジアのコスメが最も苦手とするアメリカ。(NY Soho にあったAmore Pacific の素晴らしいショップもクローズしてからだいぶ経つ)
そしてコスメ市場が最も成熟していると言われる日本で勝負をかけるとは
発想が大胆だし、自由。
韓国は日本よりも出生率が低いという社会問題もあり
マーケットサイズが小さいとか
もしくはディスカウントしないと売れないコスメ市場の(悪しき)習慣を避けて(消費者目線で言うとだいぶ嬉しいんだけどね)
適正価格で売りたいのかなーなんていう想像をしてしまいます。
日本やアメリカでならまだまだプレミアムオーガニックブランドとして
独自のポジションが狙えるものだから。
先日オーナーの方に会える機会があったのに足を運べなかったのが残念。
話を聞いてみたかったな。
さて、こんなステキなブランドの上陸もあり注目している韓国ビジネスですが
WWD でもこんな特集があったように
ビューティだけでなくファッションも
最近ビジネスモデルがとてもユニークになってきたと言われています。

いつの時代も日本にはないガッツとユニークさで
何なら大胆な模倣も厭わない。でも韓国カルチャーならではのツイストを加えて表現しているからこんなにもものづくりに長けた日本からも
目が離せない魅力があるのだと思います。
かくいうわたしもついこの間、週末ソウルに行ってきました。
結果は子供のわがままに振り回されてまるで満喫出来なかったのですが
わたしの韓国感については次回もちょっとだけ書かせてください。

ドタバタしているリアルライフはこちらでも。@masako_jay
雅子
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