キッチンに小さなグリーンを置く効用_img0
 

キッチンには何も置かずにすっきりさせておきたい、という人もいますが、私はどちらかというと自分が使う愛用のものを置いておきたい派です。コーヒーポットや美しい水差し、木のスプーンなど自分なりのバランスで置いています。「飾る」のではないので、実用品ばかり。

その中で唯一の例外はグリーンです。アイビーや、ローズマリー、オリーブなど、ベランダの緑を切って瓶に挿す。ただそれだけなのですが、キッチンの一部に小さなグリーンがあると、ぐっとみずみずしく爽やかな景色になります。

グリーンを飾るのには別の効用もあります。日持ちがするものばかりとは言え、ずっとこのままというわけにはいきません。時々は水を替えることも必要ですし、枯れてきたものは取り替える必要もあります。そんなふうにちょっと手をかけることが、キッチンの他のものも片付けたり、周りをきれいにしたりというきっかけにもなります。インテリアは、日々、手に触れることで美しくなるのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【好評発売中】この連載が本になりました!
『心地よく暮らす――インテリアの小さなアイデア109』

【下田結花のブログ】
http://modernliving.jp/shimoda

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー