先日、バリ島を訪れたときのこと、その最後の2日間にあった、ショッキングな出来事について書きたいと思います。
多分、あまり人気のない記事になりそうですが……ここ数年、一番気になっていることでもあるので、ぜひこの場でお話しさせてください。
朝、いつものようにヨガの前のコーヒーを楽しむために テラスに行って、海を見ると、そこには昨日とは全く違った風景が。
美しい波が寄せる浜辺が、ゴミに埋まっているではありませんか!!
急いで走って海辺に行ってみると、そこはプラスチックのゴミの山。
ホテルの従業員の人と一緒に片付け、1時間ほどで綺麗に。
ところが、朝食をとってまた浜辺を見ると、またもや波に乗ってやってきたゴミで埋まっています。
その後、ホテルのスタッフは1日中、ゴミとの戦いです。
最近のニュースはもとより、インスタグラムでもゴミ問題に関しては、かなりの数の動画を見ていますが、それを自分の目で目の当りにすると……かなりショッキングな光景です。
雨季になると、川のゴミが海に流れ出すのがもはや恒例のようですが、そのゴミの量は毎年増え続けているとのこと。
私たちが滞在したホテル、The Legain Baliは2019年からプラスチックフリーホテルに移行するとのこと。
インドネシアの政府も各NGOのグループも 、国民の教育を含めてゴミ問題に取り組んでいるようです。
私も数年前から、ペットボトルの水は買わない、飲まない。マイボトルを持ち歩く、過剰包装してあるものも買わない。
マーケットに行くときも、紙、もしくは布のリサイクル袋を持って行く。
プラスチックの袋はもらわないし、使わないと心掛けて行動してきました。
もちろん、化粧品やシャンプーなどのボトルも含めて、もっともっと完全にプラスチックフリーになるためには、やらなければならないことが山積みです。
今回、自分でゴミを拾ってみて改めて驚いたのが、キャンディやクッキーが一つずつ包装されている小さなプラスチックの袋が、何と多いこと!
ショッピングバック、ストロー、ペットボトル、プラスチックカップに混じっていても、その量には本当にびっくりです。
いつから世の中はこんなことになってしまったのでしょうか?
私が日本に行って驚くのが、スーパーなどの過剰な包装です。
プラスチックの容器に入れられた上にサランラップなどで包まれ、さらにレジでパッケージごとにプラスチックの袋に。
そして最後にプラスチックの買い物袋に入れられます。
これを異常と思うのは私だけでしょうか?
日本は ほとんどの人が ゴミの分別を行なっていますが、その後のプラスチックの処理はどうなっているのか、考えたことがありますか?
アメリカやイギリス、日本のプラスチックのゴミ処理を行ってきた中国は、正式にその処理を拒否しています。
するとそのゴミは、もっと貧しいアジアの国に移されます。そしてその後は?
パリに戻ってきて、スパークリングウォーターが飲みたいという夫のために、近所のスーパーマーケットに行ったときのこと。
なんとも多くのソフトドリンクが置かれているのにも関わらず、1本もガラスの瓶で売られているものがないのです。
その後2軒、違う店を回っても同じこと。
家に戻り夫に買えなかった理由を説明し、翌日ボン・マルシェに行くことになりました。
オランダやデンマーク、ドイツではすでにノープラスチックのスーパーマーケットが登場しています。
ノーパッケジングのスーパーマーケットです。
「Unverpackt: Zero Packaging Grocery Store」
EUも深刻なゴミ問題に取り組むべく、目標を定めています。
「Plastic Oceans: MEPs back EU ban on throwaway plastics by 2021」
一人一人が実行と決断する時が、今すぐそこにきています。
明日ではもう遅すぎます。今日の、今、これからです!
<ゴミ問題に関するニュースはこちら>
「『世界の廃プラ処理場』は中国から東南アジアへ」はこちら>>
「『世界最大のごみ捨て場』中国の終焉ー日本のプラスチックごみはどこへいく」はこちら>>
「Bali declares rubbish emergency as rising tide of plastic buries beaches」はこちら>>
Comment