北村匠海クンは、子役からキャリアを積んだ実力派若手俳優。ダンスロックバンド「DISH//」のメンバーでもあり、「鈴木先生」や「信長協奏曲」などに出演、そして初主演映画「君の膵臓をたべたい」で日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞している、21歳。

 

小関裕太クンも「天才てれびくんMAX」など子役から活躍。NHKの朝ドラ「半分、青い。」で一気に注目された、今人気作品に引っ張りだこの23歳。

 

磯村勇斗クンは「まれ」「ひよっこ」とNHKの朝ドラの常連になりつつある、安定感のある演技が話題の、これまた映画・ドラマに次々と出演中の26歳。

 

杉野遥亮クンは185cmの長身で、雑誌「FINEBOYS」のメインモデルでもある23歳。俳優としてはたった1年ほどのキャリアながらも、続々話題の作品に出演中。

 

そして、稲葉友クンはジュノンボーイ出身。「仮面ライダードライブ」や「HIGH&LOW」シリーズで注目を集め、数々の人気作に出演。J-WAVEでナビゲーターも務める25歳。

そんな大ブレイク直前、弾ける寸前の彼らが一堂に会するのがこの『春待つ僕ら』なのです。「見ためがかっこいい」男の子は、もはや目の肥えたミモレの皆様には当たり前。それ以上にこの5人は、私たちを瑞々しい気持ちにさせてくれる「才能」を映画でまざまざと見せつけてくれます。

 
 

高校生のバスケ男子役として、バスケに打ち込む彼らが、アツイ気持ちで戦い、真剣に悩み、涙する。ピュアな汗、躍動する肉体。本気で学生時代バスケに打ち込んでいたメンバーがほとんどだから、リアリティもある。そしてプライベートでも本当に仲の良い5人(本人たちのSNSでも覗き見できます)は、
バスケシーン以外でも自然な男の子っぽさを見せてくれて、麗しい。男の子の集団は、何歳になっても、いいものです。あぁ、観ているだけで3つは若返りそうな感じ。はぁ、かわいい(こんな子たちを遠くから応援したい。もし甥っ子だったら……と妄想)。そして気が付いたら日常の疲れが、ちょっぴり吹き飛んだ……かも!?

 


もちろん、恋に部活に友情に悩んだ「あの頃」を思い返し、「こんな高校生活したかったなぁ」とか「私もこんな恋したなぁ」とかずうずうしくも土屋太鳳さんに自分を重ねて青春時代に引き戻してくれる要素もふんだんにあって、
この映画を観ている時間、1mm、2mm…と心がフワッと上昇するはず。

間違いなくあなたの心の“ササクレ”の保湿液になる「癒やし」がここにはあります。一人で解きほぐされるのもよし、女友達や娘さんと鑑賞して、感想大会を繰り広げるのもよし。疲れたときに、潤いたいときに、“推し”が欲しいときに……。そんなあなたに観ていただきたい一本です。

<映画紹介>
『春待つ僕ら』

 

高校入学を機に“脱ぼっち”を目指す主人公・美月だが、何をやってもうまくいかない。そんな美月の前に校内で人気のバスケ部の男子4人が現れて…。

監督:平川雄一朗(「ROOKIES」、「JIN―仁―」シリーズ他)
脚本:おかざきさとこ 音楽:高見優
出演:土屋太鳳、北村匠海、小関裕太、磯村勇斗、杉野遥亮、稲葉友、泉里香、佐生雪、緒川たまき 他
©あなしん/講談社 ©2018映画『春待つ僕ら』製作委員会

 

エディター 丹治 周子
女性ファッション誌「ViVi」「GLAMOROUS」でファッション編集を10年以上経験したのち、現在は少女漫画誌「デザート」編集部にて少女漫画の編集を担当。来世の夢は、パンダになること。

構成・文/丹治周子(デザート編集部)

 

著者一覧
 

映画ライター 細谷 美香
1972年生まれ。情報誌の編集者を経て、フリーライターに。『Marisol』(集英社)『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)をはじめとする女性誌や毎日新聞などを中心に、映画紹介やインタビューを担当しています。

文筆家 長谷川 町蔵
1968年生まれ。東京都町田市出身。アメリカの映画や音楽の紹介、小説執筆まで色々やっているライター。著書に『サ・ン・ト・ランド サウンドトラックで観る映画』(洋泉社)、『聴くシネマ×観るロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、『文化系のためのヒップホップ入門12』(アルテスパブリッシング)など。

ライター 横川 良明
1983年生まれ。大阪府出身。テレビドラマから映画、演劇までエンタメに関するインタビュー、コラムを幅広く手がける。人生で最も強く影響を受けた作品は、テレビドラマ『未成年』。

メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。

ライター 須永 貴子
2019年の年女。群馬で生まれ育ち、大学進学を機に上京。いくつかの職を転々とした後にライターとなり、俳優、アイドル、芸人、スタッフなどへのインタビューや作品レビューなどを執筆して早20年。近年はホラーやミステリー、サスペンスを偏愛する傾向にあり。

ライター 西澤 千央
1976年生まれ。文春オンライン、Quick Japan、日刊サイゾーなどで執筆。ベイスターズとビールとねこがすき。

ライター・編集者 小泉なつみ
1983年生まれ、東京都出身。TV番組制作会社、映画系出版社を経てフリーランス。好きな言葉は「タイムセール」「生(ビール)」。18年に大腸がん発見&共存中。

 
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