2018年最後の満足トリップは、大切な人と行きたい、とびきり贅沢な宿をご紹介します。「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原」は、高級旅館・ホテルがひしめく箱根のなかでも最上級のラグジュアリーホテル。フランス料理店を展開する『ひらまつ』が手がけるホテルとあってその魅力はなんといっても朝夕の食事ですが、数ある宿からここを選びたくなる理由はほかにも。特別な休日にふさわしい、ここだけの過ごし方をご案内します。
特別な旅にふさわしい非日常感を演出するアートの数々
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原ならではのおもてなしのひとつが、客室やダイニングを彩るアートの数々。20世紀に活躍したフランス画家の作品を中心に、オリジナルとリトグラフを合わせるとその数80点以上。壁には絵画が飾られ、さらにアンティークの調度品が重厚感を醸す館内は、さながら私設美術館といった雰囲気です。美術館の多い箱根でも、これほど近くで、かつゆっくりと芸術に向き合える場所はきっとほかにないはず。到着した瞬間から、贅沢な気分に満たされます。
専用温泉風呂と、部屋で過ごす時間もまた格別
全11室の客室はスタンダードタイプで69平米と、贅沢な広さを誇ります。高級感のあるヘリンボーンのフローリングに落ち着いた色調のインテリア。置いてあるソファやキャビネットは部屋ごとに異なっています。部屋でワインや軽食を楽しむ時のために、ソファのほかにテーブルと椅子も用意されており、これもレストランから始まったホテルならではですね。
また、客室で受けられるスパが好評です。早めに到着できるようなら、夕食前にぜひ。希望の時間に受けるには事前の予約がおすすめです。※メニュー例:ひらまつスペシャル(ボディ60分+フェイシャル30分)27,000円。
部屋からの眺望は、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の美しさが。3Fの客室からは天気がよければ富士山の頂も見えます。
そして部屋の奥、眺望抜群のガラス窓のすぐ目の前に、源泉掛け流しの室内風呂が。こちらに引かれているのは美肌の湯ともいわれる新姥子温泉で、無色透明のなめらかな泉質はとくに女性に好評とか。浴室とテラスを仕切る窓はすべて開け放てるようになっており、半露天風呂としても楽しめます。とくに、ひんやりとした空気のなか、朝陽を浴びる山々を愛でながらの朝風呂は最高ですよ!
食べる楽しさを存分に味わう独創的なイタリア料理
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原で料理長を務めるのは、ひらまつのイタリア料理を牽引する吉越謙二郎シェフ。イタリア料理にフランス料理の技法を融合させた独創的な料理には、わざわざ箱根まで通うファンも多いとか。その魅力は、贅沢なだけではない食材の組み合わせの斬新さとプレゼンテーションの楽しさ。ひと口ごとにワクワクさせてくれる全8品のコースです。
前菜一皿めは、お花が運ばれてきたのかと間違えてしまいそうな華やかさ。ひと口サイズの可愛らしいクロケッタに添えてあるのはなんと千枚漬けで、噛んだ瞬間に口に広がるトリュフの鮮烈な香りに、千枚漬けの甘酸っぱさと爽やかさがよく合います。
スープは、遠火をあてたアツアツの状態でサーブ。これも、温かいものはきちんと温かく、というシェフのこだわりから。確かに、アツアツをフーフーいいながら、という食べ方は美味しさを倍増させてくれますよね。
さらにスタッフの方から「中の具をある程度食べたら、別添えのカペリーニを入れてください。替え玉みたいな感じで」と説明が。まさかここで“替え玉”という言葉を聞くことになるとは! そして言われたとおり麺とともにいただいてみると、そのままで食べた時よりもスープの濃厚さがいっそう際だって、複雑な旨みをより深く味わえることにまたびっくり。意外性や驚きも美味しさのうち、ということを実感できる一品です。
魚料理、「甘鯛のヴァポーレ ペコリーノロマーノで和えた生湯葉 浅利のリゾットと共に」。
魚料理では、お皿が運ばれる前に大きなチーズの塊が登場。中から引き上げられたのはとろけたチーズかと思いきや、なんと出来たての湯葉! いただくのはチーズそのものではなく、湯葉にまとわせた香りと塩気のみ、という贅沢さ。
蒸した甘鯛の身は、口に入れた瞬間にふわっとやさしくほどけていきます。これを2種類のソースや下にひかれたリゾット、生湯葉と、それぞれ味わったり、複数を組み合わせたり。ひと口ごとに味わいを変えられる楽しさも。
お酒が好きな方なら、どんなワインがあるかも気になるはず。この日のお肉料理は山鶉(やまうずら)、その野趣ある味わいに合わせて“ミネラル感のある赤”を選んでいただいきました。ソムリエの方にいろいろ説明してもらえると、ただ飲むよりもぐっと味わい深く思えるから不思議ですね。ラベルに書かれた言葉の意味から、このミネラル感の秘密は……というところまでたっぷりお話ししてもらい、ワインの楽しさの一端もしっかり味わわせていただきました。
デザート2皿め、「洋梨とキャラメルのミルフィーユ」と、プチフール。
お楽しみのデザートは2品。とくに、洋梨とキャラメルという秋らしい組み合わせのミルフィーユが絶品でした! キャラメルのほろ苦さを前面に出したクリームに、塩気の効いたパイ生地を合わせた大人の味わいで、これは甘いものがあまり得意ではない男性も「これは美味しい!」となるはず。
食後のコーヒーといただくプチフールも、マカロンに焼き菓子、生チョコ、トリュフ、フルーツのゼリーとたっぷり。本当なら全部の味を試したいのに、今はおなかにその余裕がない……! 後ろ髪を引かれつつ、贅沢な2時間半のコースを締めくくりました。
翌朝まで続く楽しみ。朝陽眩しい空間で優雅な朝食を
絞りたてのフレッシュオレンジジュースから始まる朝食は、温かいスープに焼きたてのパン、サラダにフルーツと、シンプルながらも充実したラインナップ。そのなかで一番“らしさ”を味わえるのは、フォアグラのテリーヌにトリュフのソースを合わせた贅沢な目玉焼きです。半熟の黄身をくずしながら、かりかりのブリオッシュとともにいただくと、口に広がる濃厚な旨みと香りにコーヒーよりワインが欲しくなってしまうはず! ちなみに連泊した場合は、2回めの朝食は和食膳になるそう。そう聞くと、そちらも食べてみたくなりますよね!
いかがでしたか? THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原で過ごす贅沢な時間は、その分、ずっと忘れられない思い出になるはず。特別な日のとっておきのプレゼントに、あなたの大切な人を誘ってみてはいかがでしょうか。
【施設DATA】
■施設名
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原
■住所
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245-337 [地図をみる]
■総部屋数
11部屋
■アクセス
東京駅からは東海道新幹線こだまで小田原駅下車(約40分)。
新宿駅からは小田急ロマンスカーで箱根湯本駅下車(約90分)。
各駅から箱根登山バスで約35〜40分。箱根カントリー入口下車、徒歩3分。
バスの場合は、バスタ新宿から小田急高速バス箱根線で約120分。箱根カントリー入口下車、徒歩3分。
車の場合は、東名高速道路御殿場I.C.から約25分。
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