10月15日の大草コンセプトディレクターの記事から始まったミモレの「寄り合い」。第1回目が12月8日に開催されました。ミモレで寄り合い? 一体どんな会なの? と思われている方も多いと思いますので、1回目がどんな流れで行われたかレポートしたいと思います!

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大草ディレクターのトークショーは、編集部の川良が司会。同じく子供の親としてモヤモヤを抱える川良は、その言葉に聞き入って深くうなずいていました。当日の大草ディレクターの衣装はギャルリーヴィーのニット、アクアスキュータム×大草直子のプリーツスカート、マノロブラニクのスリッパ。


“解決はしないけれど、
楽しかった”と思ってもらえる会にしたい


「寄り合い」の発起人でもある大草ディレクターのトークショーからスタート。「寄り合いは解決することが目的ではなく、答えがでないことを話し合う場。帰る際に“解決はしなかったけれど楽しかった”と思ってもらえたらうれしい」と今回の趣旨を説明。その後は大草ディレクターの抱えるモヤモヤについての話に。「いちばんのモヤモヤは子供のことかな。ステージが違う3人とどう向き合うか。とことん話し合う家族会議は本当によく行っています。あとは家族のことに限らず、モヤモヤすることがあったら、何かアクションを起こすようにしています。運動とはよく言ったもので、“運”を“動”かすこと。アクションを起こすと道が開けて、景色が変わってくるんです」と大草流のモヤモヤ対処法を披露してくれました。

トークショーのあとは、いよいよ参加者同士の自分のモヤモヤを話していくことに。募集の段階で記入いただいた“モヤモヤ”の内容が近い人同士で7つグループに分かれ、ひとり1分ずつ、それぞれの思っていることを話します。ひとりが話し終えると、次の人は前の人が話したことへの感想+自分の“モヤモヤ”を話す、という流れ。一通り話したところで、そこからはフリートークに突入。フリートークでは、大草ディレクター、大森編集長も各グループに混ざって、話し合い。初対面同士、話は盛り上がるだろうか、という編集部の心配をよそに、各グループとも話し足りない様子で一安心(⁉)。フリートーク後は、あらかじめ決めておいたグループ内のまとめ役の方が話し合った内容の報告があり、それに対して大草ディレクターからもひとことずつ感想やアドバイスがありました。

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クリスマス仕様に飾り付けられたケータリングも。飲み物には白ワインもあり、お酒の力も借りて(⁉)、思いを吐き出せたよう。


ちなみに今回の各グループは

「自分自身の老化や体調の変化とどう向き合うか」
「これからの自分らしいファッションとは」
「家族と仕事の両立」
「これからの人生を自分らしく生きるにはどうしたらいいか」
「40代後半からのキャリアについて」
「親の介護、親との向き合い方」
「家族、同僚、近所づきあいでのコミュニケーション」

というテーマのもとに話し合い。今回はモヤモヤの内容ごとにグループ分けしたので、年齢、職業などもバラバラのメンバーだったので、身近なところでは聞くことのできない、さまざまな立場からの考え方や置かれている状況を知ることができるいい機会になったようです。

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7つのグループそれぞれのテーブルを回り、一緒に話し合い。答えは出ないからこそ、思っていることを率直に話したい、聞いてみたいという参加者の思いを受け止め、大草ディレクターも真剣!



それぞれの“モヤモヤ”へ、
大草ディレクターからのコメントがこちら


「老化や体調の変化」については、「老化ではなく変化。変化するのは当然のこと。アクションを起こすことで向き合っています。変化が顕著に表れるのが背中。改善するためにホットヨガにも通い始めました。水素点滴で血中の“サビ”をとったり、シャンプーもアンチエイジングのものを使っています。そして口紅は片っ端から試して自分に似合うものを見つけています」ととにかく動く大草ディレクターらしい対処法を教えてくれました。

「自分らしいファッション」に悩む方たちへは、「私たちは鏡を見るときに、そこに28歳の自分を見ている。35歳くらいまでは、なんとかその差を埋められますが、そこを超えると難しくなる。まさに私も陥った“おしゃれ更年期”です。私がここを乗り越えられたのは、ブログを始めて自分の写真を撮るようになったことにあると思っています。写真で客観的に自分を見ることで、似合うものと似合わないものがわかってくるんです。7割方似合わなくなっていて、着るのをやめることになりましたが、大丈夫だった残り3割を突き詰めていくことで乗り越えることができました」と経験談を語ってくれました。

「家族や仕事の両立」「40代後半からのキャリア」に対しては「自分以外に起こることのタイミングは予想できないからこそ、話し合うことが必要。特に男の人は言葉にしないと気付かないことがほとんど。思いをため込まないで話し合ってみましょう」とアドバイスするとともに、「仕事のことはつねに考えてはいますが、相談をすることはないんです。人に意見をもらってしまうと、どうしても引っ張られちゃう。もしうまくいかないことがあると、きっと意見をしてくれた人のせいにしてしまうから、選択権は自分に置くようにしています」とも教えてくれました。

「これからの人生をどう自分らしく生きるか」というテーマを話し合ったグループの方の多くは、漠然とした将来への不安や悩みを抱える様子。それに対しては、「家族でも仕事でもない“サードプレイス”を持つこと。趣味の場ともちょっと違うのですが、自分の軸になる、自分の価値観を認められる場所を持つことが大切になってくると思います。私の場合は南米がそれ。大切な“サードプレイス”なので、仕事にはしないと決めています」とのこと。

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最後は参加者で記念撮影。思いっきり話したことで、みなさんすっきりした表情!


参加者も大草ディレクター、編集部もまだまだ話し合いたいところでしたが、時間となり第1回目の寄り合いは終了。各テーブルでは、連絡先を交換したり、一緒に写真を撮ったり、新たな交流が生まれていた様子。まさにそんな場になればいいなと思っていた編集部として、とてもうれしい限りでした。時間切れになってしまい、コメントできない“モヤモヤ”テーマもあったことが心残りでしたが、今後への課題として、次回以降改善していきたいと思います。2回目以降も近日中に募集が始まりますので、興味を持たれた方は、ぜひ参加してみてくださいね。

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撮影/編集部 取材・文/幸山梨奈