著書累計29万部を突破! ゲッターズ飯田さんとも旧知の間柄である、大人気「オリエンタル占星術」の占い師・水晶玉子さんに2019年を占っていただきました。2019年は社会的にどうなるのか、そして、私たちはどうすればいいのか。星が教えてくれることとは?

水晶 玉子 占術研究家。東洋・西洋の枠を超えて数々の占術を研究。1998年、女性誌「FRaU」占い特集号にて、宿曜占星術にインド占星術を加味したオリジナルの「オリエンタル占星術」を発表して大反響! 以後、「オリエンタル占星術カレンダー」は女性誌で不動の人気コンテンツに。雑誌「MEN’S NON-NO」などで占いの連載、携帯占いサイト「水晶玉子のオリエンタル占星術」「水晶玉子のマンダリン占星術」なども大好評。『相性も運も引き寄せる! すごいオリエンタル占星術』(講談社)では27宿のそれぞれの性格と相性について読み応えたっぷりに書き下ろし。

 

2019年は社会の上層部が動きます


水道料金の民営化など、私たちの生活に直結するニュースが相次いでいますが、2019年はどんな年なのでしょう。5月には新天皇の即位、7月には参議院選もありますが……。

「オリエンタル占星術でいうと、2019年は昴(ぼう)という宿の年。昴は“統(す)べる、まとめる”という意味を持っていて、27宿の中でもっとも強い出世運を持つ幸運な星の生まれともいわれています。また昴宿はとても“格が高い”性質を持つとされているんですね。グレードの高さ、品格、伝統、王家……そんなイメージです。同じ星のときは過去にソビエト連邦の崩壊もありました。昴宿の年である2019年は、いつもより物事を上から見る、俯瞰して見ることがとても大事なんです。

なぜなら、社会の上層部が動く年なので、日常生活の細かいことだけに気を取られちゃだめなんですね。日本の皇室も政治も経済も大きく変わるでしょう。そして上の仕組みが変わることで、私たち庶民も影響を受けるという年です。政治経済のニュースを読むときも、そのことが後々、国民生活にどう影響するのか想像してみたり、ある出来事の背景にどういう国際情勢が絡んでいるのか、といった目線を持つ習慣を持つといいですね」

 

2019年は“変化の走り”の年でもある


なかなかに大変そうな2019年、大変化はまだ続くのでしょうか。

オリエンタル占星術とは、はるか平安時代に空海がお経の形で日本に持ち帰った「宿曜経」をベースにした占いです。いわば、西洋占星術と起源を同じにするインド占星術の一部を伝えた東洋のホロスコープ占い。「月」の動きに注目し、27の「宿」からその人の性格や吉凶を占うと共に、年運も占うことができるのです。

「まだ続くというより、2019年はまだまだ変化の走りですよ(笑)。2020年が変化の本丸といってよいでしょう。来年から2~3年は税制をはじめ、社会構造が大きく変わり続けます。企業も交友関係も婚姻関係も……終わるものは終わり、新たに始まるものは始まるといった感じですからね。私たちとしては、小さな出来事にいちいち右往左往せず、長期的な変化を見据えて一つ一つの決断をするようにしたいですね。
昴宿は知に富んだ賢明な宿。学ぶこと、教え、教えられること……本物の知性が身を助けていく年になるでしょう。

西洋占星術的に見ても、拡大・発展の惑星・木星が射手座に入り、試練の惑星・土星は山羊座に入っていますね。これは木星も土星も自分の守護星座にいる、まさにホームグラウンドに帰還している、“本家帰り”の状態。つまり、それぞれの惑星が強く作用するのです。木星も土星も大きな社会変化を起こしますから、西洋・東洋どちらで見ても年運予想はピタリと一致するんですよね。

西洋占星術つながりで少し話を進めますと、世の中に革新を起こす惑星・天王星が2019年3月に牡牛座に本格的に入ると、水や食物といった庶民生活に直結することにどんどんメスが入っていくでしょう。天王星は同じ星座に6~7年居ますから、その間に牡牛座の司る土地、農業、富、美しさ……というジャンルの価値観やルールが様変わりするはずですよ。まず、2019年は外国との関わりがこれまでとは比にならないほど深くなります。移民問題、異文化との強制的な関わりによって国全体が左右されていくでしょう」

たしかに、2018年11月には安倍政権によって、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国管理法改正案が閣議決定されました。

「外資系の企業でなくても、就職や転職をしたら上司や同僚が海外の人、なんていうことに驚いていられない時代になりますよね。会社の共用語は英語とかね。そのとき、日本は日本としてどうあるか、どういう国になっていくのか、どう文化を守るのかという基準が大事になってくるでしょう。国境さえ変わる可能性も否めない星まわりでもあるし……」

イギリスも3月末でEUから脱退しますね。

「そうですね。国際社会で民族の大移動が再び起きるような気もします。いま一度、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経てそれぞれの国家の成り立ちを知ることも大きなヒントになると思いますよ。

昴宿の年は学びが必要ですが、新しい未知のことを学ぶのと同時に、伝統的なことや古いこと、ルーツとして地元のことを探究するのも“自分の核”になっていくでしょう。そして、異文化との出会いに備えて、それぞれ各国が子供にどういう教育をしてきたか、それも知っておくことは大事。教育を知れば、常識が違うことも想像できますから。

脅かすわけではないけれど、世界中は変化の時期を迎えていることは事実ですから、堅実であることも大事ですね。仮想通貨に全財産は時期尚早とかね(笑)。世の中が揺れるとき、学びは大きな軸になってくれます。ミモレ読者の皆さまも、ぜひ目標にむかって学びをスタートさせてみてください」

 

『すごいオリエンタル占星術』
著者  水晶 玉子 1300円(税別) 講談社

オリエンタル占星術の決定版! テレビや雑誌で驚くほど当たる! と大評判のあの”水晶玉子”の人間関係「取り扱い説明書」です。
水晶ファンがオリエンタル占星術でもっとも参考にしているポイントは、27種類のユニークな宿の性格と相性の解説。人間関係にダイレクトに役立つ「宿の取扱説明書」的な本がほしい……というたくさんの声にお応えしました。
あなたの周りに付き合いにくいと感じる相手はいませんか?
ただの友だちなら距離をおけばいいけれど、家族や仕事相手だとそうもいきませんよね。
相性がイマイチな人とどう付き合えばいいか、徹底解説。どんな相手とも、その相性を知ることでよい形の付き合いができるようになります。
自分の宿の解説にピンとこない人も、不思議なことに、他の人から見たあなたの性格はまさにその通り。自分では自覚できない、見えない、見たくない部分を端的に語るのが「オリエンタル占星術」。運勢の流れがわかるライフサイクルを味方に付ければ、人生をかえるチャンスも見逃しません。
「占いなんてどれも大差ないし、当たらない」と思っている人も一度はチェックしてみる価値アリ。「悩みの9割は人間関係」とも言われる時代に必須の1冊です!


取材・文/藤本容子
写真・構成/片岡千晶(編集部)