本日12月14日はジェーン・バーキンの72歳のバースデー。私が初めて彼女の存在を知ったのは、たしか中学生の時に読んだ『オリーブ』でのこと。フレンチシック全盛の時代で、デニムといえばピカデリーだったその頃、デニムにダンガリーシャツを合わせて無造作に結んだ(実際は不器用で他のアレンジが出来ないだけですが…)ポニーテールという出で立ちで、ジェーン・バーキンを意識したおしゃれをしていたのが懐かしい(笑)!
当時ガリガリで胸もなく少年体型だった私には、同じような体型なのにセクシーで女らしい彼女が救世主のように見えていたんだと思います。そして今思えば、おしゃれの抜け感は彼女の着こなしから学んだと言っても過言ではありません。
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介したいのは、そんなジェーンのファッション、ではなく、名言。仕事の資料で彼女の名言を集めた本『ジェーン・バーキンの言葉』(山口路子著、大和書房刊)を読んでいてぐっときた言葉がありました。
女性を見る時に彼女のどこを見るかという質問に対し、
「彼女の夫」
と答えていたジェーン。逆もまた然りで、男性を見るときは「彼の妻」を見るそうです。
なぜこの言葉が刺さったか? それは、以前からこのコラムで何度かお伝えしている、「アラフォー以上の男性選びにはその女性の品格が出る」と以前大森編集長がおっしゃった名言に通ずるものがあったから。
しかもジェーンといえば、「007」のテーマ曲を書いたことでも知られる音楽作家のジョン・バリーが最初の夫で、その後はセルジュ・ゲンズブールと付き合いパリ中を熱狂させた伝説のカップルとなったのは周知の事実。その後も映画監督のジャック・ドワイヨンと恋に落ちてセルジュの元を去り、ジャックとの破局後、49歳のときには作家のオリビエ・ロランと、才能豊かな男たちばかりと付き合って来たのですから、説得力がハンパない……!
でもじゃあ自分はどうなんだろうと、ちょっとどきっとしてしまうセリフでもあります。
たしかに、いい女はいい男と付き合っている気がするし、逆に一見いい女がたいしたことない相手と付き合っていたりすると、「なんであんな素敵なのにあんな男性と?」とちょっぴりがっかりしてしまうのも事実。
そしてアラフォー以上ではパートナーにその人の価値観やコンプレックスなどが投影されていることが多いために、その人の「品格」までもが浮き彫りになってしまうのかな〜、と。
そう考えると、パートナーにとって自分が一緒に居ることで彼が素敵に見えるような女性でありたいなとも思います。それはもちろん外見だけでなく、内面も。
素敵な名言がたくさん紹介されているこの本、ジェーンのファッションへのこだわりや、年を重ねてから素敵に輝く秘訣に関する名言なども載っているので、ジェーン・マニアの皆さんにはかなりおすすめ。
今後も折を見てまたジェーンの名言をご紹介していきたいと思います。
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