先週は、誰かのために自分が奉仕するという「新しい価値観」もいいのではないか? という提案をしました。いま時代が二極化していて、安いものを大量に買い、そして廃棄をする人。自分が納得したものを少しだけ買い、大切に使う人。こんな具合です。いまシリコンバレーでも、ビジネスリーダーたちがGIVE and GIVEの世界に少しずつ動いている、という話を聞きます。それはGIVE and TAKEという見返りを求めてGIVEをしていく価値観から、GIVE and GIVEという奉仕の精神へと向かうムーブメントです。ビジネスで成功をした資本主義ど真ん中のリーダーたちが、時代が変化する先を読んで、こういったアクションを具現化し始めています(こちらは追ってまた!)。では私たちは? ということで今週は買い物をするときの「新しい価値観」です。

質問です。

スーパーでお豆腐を買うとき、賞味期限が目に入りました。あなたはどれを選びますか?
1、 賞味期限ができるだけ遅いもの
2、 賞味期限が近いもの

これは自分のスケジュールがベースになる質問です。このお豆腐をいつ食べるのか? というところがポイント。「今日お鍋をしよう!」という人と、「お豆腐を常備しておこう」という人では選ぶ基準が変わります。
この場合、今日食べるとわかっている人は、賞味期限が短いものを積極的に買うのがグッドアクションです。だって今日食べてしまうのだから、今日が賞味期限のものを問題なく消費することができます。もしこのお豆腐が売れ残ってしまえば、スーパーは値引きをしないといけません。さらには廃棄の可能性も。食品は100円、200円の中から利益を捻出する薄利の商売です。さらに廃棄で捨ててしまってはもったいない。すぐに食べる方が、消費するのが一番。自分のアクションがまわりまわってみんなのためになります。誰でも賞味期限ができるだけ遅いもの、つまり作りたてを買いたい気持ちがあります。癖で賞味期限が先のものを棚の後ろから引き出して買う方もたくさんいると思います。アクションの裏テーマは「自分が選んだことによって、誰かのために、社会のために役立っている」ということ。この場合は、スーパーの方もハッピー、廃棄をしないという食品廃棄問題の視点からもハッピー。自分もグッドアクションに参加できてハッピー。

誰かのためのアクションを、家族や友人からその先に広げていくと、もっともっと自分の可能性が広がっていきます。



消費期限という日にちのキーワードにはいろんな情報が詰まっている


私は買い物をするときに、いつ食べるかを考えながら、すぐ使うものは消費期限が近いものを積極的に選び、買い置きしたいものはその期間を考えて、それ以内なら消費期限の近いものから買います。また消費期限が長い食品はそれだけ保存料が入っているということですから、ここでも要注意です。短いものこそ、添加物が少ない証拠です。例えば同じ油揚げでも、日持ちが2−3日のものと、2週間くらいもつものがある。裏の表示をみると、保存するために何かが入っています。忙しい時は、いつ使いきれるかわからないので、2週間のものも買ってもいいと思います。ただ、何の気なしに買わずに、すぐに使うサイクルの食品は、できるだけ添加物が少ないものを意識的に買います。添加物が少ないとするなら、手前に置いてあるものだけではなく、同じ銘柄のすべてが数日間の消費期限の銘柄(ブランド)。それだけではありませんが、そんな日にちも目安になると思います。