
我が家に電子ピアノが来てから、一年が経ちました。思いもしなかったことですが、普段は私が6歳の息子にピアノを教えています。知人のピアノの先生は他県にいらっしゃるので、機会を見つけて3ヶ月に一度くらいレッスンを受けています。
英才教育を目指してはいないので、大好きな大相撲の本場所中(2ヶ月ごとに15日間!)はほとんど練習しない、とか、何となくピアノが嫌になって遠ざかる、なんてことはしょっちゅう。それでも、毎週レッスンに行くわけではないので、親子でのんびり構えています。幼少時の辻井伸行さんみたいだったら、きっちり練習させるべきなのでしょうけれど。ぬいぐるみを使ったごっこ遊びの中で、パーティーでの生演奏、幼稚園の先生役として弾かせるなど、こちらも策を練ります。親子だと甘えが出て、教える側と教わる側の関係は上手くいかない、といったこともよく耳にします。最初は私たちもそうだったのですが、だんだんとこれが普通に。教本の最初では、絆が深まる連弾もありました。
本業は自分で見つけていけそうな子なので、良い意味での逃げ道となるような趣味の引き出しを、たくさん作る手助けをしたいと思っています。私自身も、人様に教えられるようなことは何も無いと思いつつ、英語圏やフランス語圏への旅行をきっかけに少し言葉を教えてみたり、また、これからは華道でも茶道でも、息子にだけになら、自身が習ってきたことをカジュアルに、インフォーマルに伝える機会を作っても良いのかな、と思っています。夫も同じように、サーフィンや柔道を父子で楽しんでいます。
中途半端にしかしてこなかったようなことでも、次世代に繋げられると嬉しいし、生物の本能みたいなものかも知れません。

Comment